書くだけの時間をもつ#日々の大切な習慣
「 ギムレットには早すぎる」
小説を読んでいないひと、お酒を飲まないひとでも知っている有名なセリフ。
おそらくこれからも世界に燦然と輝きつづけるセリフを書いたレイモンド・チャンドラー。
そのレイモンド・チャンドラーは、このように手紙に書いています。
インターネットで拾った情報です。確実なものではありません。
訳者の村上春樹さんも1日に3時間から4時間は文章を書くだけの時間を設定しているそうです。
レイモンド・チャンドラーの手紙を読み強く思いました。
一日のどこかで書くこと以外なにもしない時間をもちたい、いや、もつべきダと思いました。
まだプロの小説家ではない、わたし。
プロの小説家になるためには、やはり小説を書かなければなりません。
いそがしい、いそがしいと、小説を書くことから逃げてはいけないと思います。
と、説教くさいことを書いたわたしは、スタコラサッサと逃げだしていました。
小説やエッセイを読むのは、そこそこ好きです。
小説や文章を書くことが好きかというと、まったく好きではありません。
書くよりは読んでいたいです。
それなのに、なんで小説を書くのか。
なにか崇高な目的や思考、哲学があり、それを世間に伝えたい。
そんな殊勝な気持ちは、まったく、ちっとも、ヒトカケラもありません。
小説を書いてデビューして、お金になればいいな、それぐらいヨコシマな気持ちでございます。
noteの創作大賞にエントリーしている小説を読むと、みなさん、もうプロの小説家やん、といいたくなる作品ばかり。
逆立ちしても勝てねぇ、書くのやめた。
小説を書いても読まれないし、受賞することもないだろう。
なんども、なんども、人とくらべて、わたしは小説を書くのをやめました。
レイモンド・チャンドラーの書くだけの時間を設定する。
この活字にふれたときに、ギムレットには早すぎるよりも衝撃をうけました。
他人の作品を読まず、批評せず、比較せずに、自分の文章だけに集中する時間があれば、すこしは小説を書けます。
4時間は無理です。
1日のうちの1~2時間ほどの時間を小説を書くだけの時間にあてています。
そうすると、不思議なことに、ちょこちょこと小説を書けるのです。
インターネットにつなげていないノートパソコンと紙のノート、万年筆、飲み物。
これだけを目のまえに置き、小説を書くことだけに集中していると、干潟をはねるムツゴロウのような歩みで小説を書けるようになりました。
筒井康隆さんも北方謙三さんも小説家になりたくて、なりたくて、一日のほとんどを文章との格闘についやし、小説家になったと書かれています。
レイモンド・チャンドラーのように四時間、筒井康隆さんや北方謙三さんのように1日中は小説を書けません。
それでも、文章を書くだけの時間をもつと歩みはおそい。けれども、小説を書けるようになりました。
noteの創作大賞の締め切りまでには2万文字オーバーの小説を書きあげられるでしょう、たぶん、メイビー。
小説を書けないとお悩みのおかた。
レイモンド・チャンドラーと村上春樹さん方式の書くだけの時間をもってみませんか。
小説を書けるようになるかも。
小説を書きあげなければ、コンテストにも参加できませんからね。
書きあげた小説が入賞するか、どうか、それはまた別の問題です、はい。
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