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なぜ貧しい人はギャンブルをするのかは、プロスペクト理論で説明できる。

プロスペクト理論とはなにかっていうと、Wikipediaによれば人は金銭的な報酬を得るときは確実な利益を得るように動くし、金銭的な負債を返済するときにはギャンブル的なワンチャンに賭けるように動くという実験結果から、金銭的な価値はその額面に比例しない、という結論を導き出したことを言います。

人には元々そういう気質があるため、借金がある人はその借金を早く返済するために高リスクをとるようになるというわけです。

就職先として公務員が人気なのは国が豊かだから

もしこの理論が正しいとすれば、国民全体が豊かになればそれだけ安定した職に就こうとする傾向が高まるということになります。大企業の正社員や公務員などはその代表例であり、経済的に有利な家庭がそのために子供を高偏差値大学に入れるために頑張るというのは当然ということになります。

逆に、貧困家庭や借金を持つ家庭はその借金のストレスのため、より高リスクの職業に就く可能性が高いことになります。歩合制の営業や起業をしたり、プロギャンブラーやYoutuberなどに高学歴の人が少ないのはそういうことなのかもしれません。

そう考えると、どういうビジネスが人気かっていうのはおおよそ国の経済的豊かさによって変わっていくということになります。また、子供の将来就きたい職業のリスクを見ることでその時代の豊かさをはかることができるのではという気がしてきます。

案外、e-sportsが人気になってきているというのは実は貧困世帯が増えてきたから成立してきた、という事があるのかなと思いました。

もしかしたら経済政策に利用されてるかもしれない

もうひとつ考えをすすめてみると、プロスペクト理論自体は結構前から言われてたことで、高学歴の人であれば知らないひとはいないだろうというくらい有名な話です。そうなると、この性質を利用して国や企業の施策がとられている可能性もあるかなと思います。

例えば、課金ガチャはその典型ですし、緊縮財政による増税などで世帯ごとの借金を増やす事でギャンブル性のある販売を促進したり、といったことが行われているのかもという気がしないでもないです。

ギャンブル性のある販売を行うメリットは利益率を消費者から見えにくくするところもあるため、利益率を高める手法として極めて有効だったりします。ゆえに、それを推進するために貧困世帯を増やしているのかもみたいなことも考えられなくはないかと思います。

また、今年に入ってからの一連のコロナ禍により、経済が低迷していくとなると、なんとなく今後はギャンブル性の高い販売手法ってのは増えていくような気がします。

ガチャのようなわかりやすい方法以外にも例えば短期間の突発的なゲリラセールなどもギャンブル的ですから、そういうやり方が今後広まっていく可能性があるかなと思います。

まぁ、ひとつの可能性を考えたまでなので、世の中の見方としてそういう視点もあるかなぁとみてもらえたら幸いです。今回はこれまで。

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