見出し画像

気がつけば大統領選挙ー副大統領候補が熱い!かも

 コロナがちっとも収まらない中、日本に帰る日が近づいてきました。国際引越しがこんなに大変とは…予想を超えていました。別送で送る荷物は、箱のサイズや重量の規定に加え、中身をきちんと書いて、物によっては値段や証明できるレシートまで添付しなければなりません。忙しいです。昨日はFedex(運送屋さん)に、海外に送っても大丈夫な頑丈な段ボールを買いに行き、炎天下の中徒歩20分、抱えて帰ってきました。note…ものすごくゆるゆると始めた姿勢に拍車がかかり、記事もほとんどアップできていません。今回は自分の日記代わりの覚え書き程度です。

 一昨日(8月11日)、民主党の大統領候補バイデン氏が自分の相棒になる副大統領候補を指名しました。現カリフォルニア上院議員のカマラ・ハリスさん。全米初の黒人女性の副大統領候補です。日本でも報道はされましたが話題度がまだ低めな感じなので、これを見て興味を持ってもらえれば幸いです(大統領選が近づくと結構な話題になるんではと思います)。ほぼコロナ一色のアメリカの報道でしたが、このニュースは大きく取り上げています。

 ニュースを見てまず、これはバイデンさん、というか民主党は秀逸な人選をしたなと思いました。オバマ前大統領のバディだった元副大統領の白人男性が今度は大統領候補。トランプ大統領のコロナ政策が相当な批判を受ける中、民主党は追い風を受けているはずなのですが、知人とは「いいんだけど、対抗馬としてなんかインパクトに欠けるよね。オバマさんの強烈さに比べてね…。盤石とは言えないかなー」なんて、素人トークをしておりました。しかし我々の印象は民衆の印象でもあるはず。人種多様性の流れを前面に押し出すべく、民主党の副大統領候補には黒人女性が来るのではと前々から話題にはなっていましたが、やはり具体的な人が出てくると、バランス取ろうとしているメッセージが強く伝わってきます。

 黒人、女性、若い(77歳のバイデン氏に対し55歳)。彼女がさらに注目されているのは、ジャマイカ出身の父親とインド出身の母親という背景です。それで彼女は黒人かつアジア系という特徴を付されています(間違ってないけど東アジア人からすると南アジアとまとめられると少し不思議な気分になるのでした。でもそれくらいでまとめないと収拾つきませんしね)。加えて女性。アメリカ社会ではまだ優遇されない側の存在を多面的に象徴しうるわけです。性別だけに注目してすら、女性大統領も副大統領もまだ出していない国です(副大統領候補が彼女で史上3人目、大統領候補はヒラリー・クリントンのみ)。

 お父さんはジャマイカの名家出身(プランテーションおよび奴隷所有者の子孫らしい)で元大学教授、お母さんは医学研究者というものすごいエリートの家庭です。とっても恵まれてるよね、と思いつつ、有色人種の女性がこの地位まで上ってくるのは白人男性より障害を課されていたであろうことは疑いありません。

 討論でバイデンさんを真っ向から切りふせたというバイタリティとか、「歴史的黒人大学」(東部の名門大学ではなく)出身の経歴とか、話題になるエピソード満載の彼女ですが、今は荷造りに戻らねばなりません。成田での検査中に感染しないかしらとか、本当に心配。最近はボストンが次のホットスポットになりそうという話も出てきました。負けないように頑張ろう。

画像1

バイデン氏に挑むの図。タイトルの写真と、共にBBCから拝借しました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?