田中角栄は、美しもの好き

田中真紀子さんが、『日本列島改造論』の前書きを書かれ、50年前の書籍が復刻されました。　

猛々しい理想、日本を高度成長に導く思想が書かれているものとばかり思っていましたが、読んでみた印象は違いました。田中角栄さんは平和や美、伝統を愛する人だったのです。一番の名文とと言える文章は、ここです。

「世界中の国から信頼され、国民が日本に生まれ、働き、そして死ぬことを誇りとする社会を作り上げるために、私は在職25年の議員生活の体験を生かし、国土改造という壮大な事業に取り組みたいと考えている。」

この文は、「平和」と「福祉」という小項目の中にあります。

党名などに関係なく、日本や世界を平和に、そして人々を大切にしていくと心から言ってくれる政治家がいれば、そしてそれに心血を注いでくれていることがわかれば、いつでも迷わず応援したいです。　

角栄さんは、街に花壇や噴水を置いたり、各地の伝統を大切にすることについても書かれています。　

私の周りや属する場所も、美しさと伝統を大切にし、人を大切にしたいというふうに思ったのでした。