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台湾布教

Yuki様へ
〜台湾布教〜

以前、あなたは私に「台湾布教をしている人を見るのが好き」とおっしゃっていましたので、今回はあなたのためだけに台湾を布教したいと思う。
本来、布教は、信仰・宗教の教えを広く行きわたらせることだが、オタクによる布教とは、自身の趣味や気に入った作品を周りの人達に広めることをいうらしい。

オタクは気に入った作品ができたとき、その一つにのめりこむ習性がある。
時間を忘れて狭く深くそのジャンルに熱を注ぎ、やがて「信者」になる。

信者はファンを増やしたい、己がハマっている分野に他人を引き込み語らいたいなどの思惑により、周囲の人間からネット上に至るまで、己の気に入った作品を勧めていこうと必死になる。

まさに宗教である。

私はこれから、台湾を三つの観点に絞り、あなたの心の台湾没入を試みる。

一、 猫がいるカフェ

台湾の国民性は良くも悪くも大雑把だと思う。今回はいい点を挙げる。
日本は衛生管理が厳しく、猫のいるカフェは猫カフェくらいだろう。
しかし台湾のカフェには7割強の確率で猫がいる。カフェのいい雰囲気とゆったりとした音楽、勉強をしている学生、お洒落なお姉さん/お兄さん、白シャツの似合う店主、猫。
私はその空間がとても好きだ。
日本では決して感じることのできないその五感への刺激は、依存状態に陥りやすく、非合法とは思えないくらい多幸感が得られる。

二、 どの街に降りても見所がある

私はよくバスに乗り違うところで降りてしまうのですが、後悔した経験はほとんどない。
台湾と日本の大きな相違点の一つに「食文化」がある。
日本は基本的に家族の誰かが料理を作り自宅でそれを愉しむが、台湾の大部分の人は外食をする。そのため、お店の数が尋常じゃなく多い。それがまた競争を加速させ、安さと美味しさを極めたお店が多口なっている、と思う。
気に入った街に足繁く通うことももちろん大好きだが、たまに違う街に降りてしまったことを、僥倖ととらえさせることのできる国-台湾-は本当に素晴らしい。

三、???

三つ目は人について話そうと思ったが、それはこちらに来て、実際に感じていただきたい。
この国のあたたかさは、言葉で表現するには少し勿体無い気がしてしまった。

未来の自分のために、お金を使いたいです。応援ありがとうございます。