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校長対話。

長かった。16時に始まった会議が終わったのは23時を回った後。正直疲れた。寝た後も頭の中に色んな言葉が反芻されて寝付かれなかった。まだ始まったばかり、これからだ。

PTAは必要?

2週間前に保護者からの提案として、PTAの解散と新しい組織の立ち上げを提案した。子ども達を真ん中に据え置いた、地域と学校と保護者の三角の関係を改めて作っていきたいと。

提案からしばらく経った後、ようやく校長/教頭先生との会合の場をいただけた。良かったと思ったのも束の間。

会議冒頭に教員アンケートを出された。PTAは必要が賛成多数。

しかしだ。話しを聞くと、なかなか暴力的なアンケートの取り方で結果に表れている数字と実情の想いが異なることも見えてきた。正直、ただ軋轢を生むためだけのアンケートをとったように思えた。誰が得するのだろうか?校長/教員先生はそれで満足なのだろうか?

話を進めていくと、校長/教頭先生はPTA解散には賛成している。しかし、協力はしない姿勢。勝手に保護者が進めれば良いというのが言動の端々に現れる。賛成と言いながら反対とも言う2面性が見受けられる。立場があるから動けないのだろうと百歩譲って理解することとした。

それでもPTA解散をせざる負えない窮状については十分に理解を示してくれた。それだけでも前進。

新しい組織は不要?

PTAが負担で解散するのに、新しい組織なんて保護者に作れるはずもない。どうせなくなる組織なら作らなければ良い、と言い放つ校長先生。

保護者はPTAが確かに負担だ。会合に出席するために片道1時間かけて趣き数時間の会議後にまた1時間かけて戻ってくる。その間、子どもは家でお留守番。平日なら仕事を早退する必要もある上夕食には確実に間に合わない。何が楽しくてそんな会議に出席するのか。

それなら、よほど地域の活動に根差し、子どもと共に過ごせる時間を増やしていきたい。親子でできる活動を増やしていきたい。何より学校をサポートする活動にもっと楽しんで関わっていきたい。学校と無縁になって良いとは全く思っておらず、より積極的に学校に関わるためにPTAに代わる新しい組織を作りたいと願う。それは負担では決してない。

それでも、新組織は不要と最後まで曲げない校長先生。保護者になんか新しい組織を立ち上げ継続させていくことなどできるはずがないらしい。PTAを解散だけして、それ以外は不要だと。本当にそうなのだろうか?

やる前からできないと決めつけるのは保護者に対しても失礼だ。それが今の日本の教育と学校組織で一番上に立つ教員の考え方の在り方なのだろうか?

学校は開かれている?

新組織不要の理由に「学校は誰にでも開かれている」からだと校長先生はおっしゃった。ではなぜ今、地域の方々から学校が遠くなった、学校が見えない、と言われるのだろうか?

誰でもが話に来られないような状態になってしまい孤立しているのなら、こちらから話に行こうよ、もっと地域とつながろうよ、と保護者達は言っているのではないだろうか。

ここについては、しばらく平行線だ。

それでも、手法は異なるにしても、一丁目一番地は同じところを目指していることも分かってきた。それだけでも実りがあった。

求められるのは「覚悟」

売り言葉に買い言葉な感情が交錯する7時間を超える会議の末、見えてきたことがある。それは、保護者を全く信用しない先生の姿勢。新しい取り組みに対し批判ばかりを述べ連ねる言動。

何かを変化させる時、人は怖いのだろう。

今求められるのは「覚悟」。ただそれだけだ。

批判に屈することのない心。より楽しい未来を実現させると決める丹。そのために思考を巡らせる頭。

「Do the Right Things.」私の好きなフレーズだ。


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