70代両親との海外旅行計画①:行き先決定までの道のり
今年の夏休みに70代の両親と予定している海外旅行について、その計画をまとめていきます。第1回は、旅行を決めた経緯と、最終的にブルネイとシンガポールに決めるまでの道のりを書いてみました。
※ところで、「70代の両親と行く旅行」。これを一言で表す適切な言葉がないことに気づきました。子どもと行くなら「子連れ旅行」ですが、「親連れ旅行」だと違和感があります(「子連れ旅行」にもありますが)。そこで今回の旅は「シニア親子旅」と呼ぶことにしました。
旅行に行くメンバー
私はアラフィフで、私の父(70代後半)と母(70代前半)、娘(10代)の4人で行く予定です(ほかの家族は事情がありお留守番です)。
海外旅行を計画するきっかけ
父はだいぶ前に、母も結構前に定年退職しました。母は退職時、「これからは自分の人生を楽しむぞ!遊ぶぞ!海外旅行に行くぞ!」と意気込んでいました。しかし、退職後すぐに病気が判明し、さらにコロナ禍も重なり、海外旅行の夢は遠のいていました。その間にも両親は年を重ね、いつまで海外旅行できるかという不安も感じ始めていました。
ところが、母の病気の進行が意外とゆっくりで、両親は国内旅行で遠出してハイキングなどを楽しんでいると聞き、「もしかしたら最後かもしれない海外旅行」を計画できるのではないかと考え始めました。
考慮した選択肢
当初、母は私の学校があるスペインに一緒に行きたいと言っていたので、割と真剣に検討しましたが、直行便がない上、語学ができないかつ海外旅行慣れしていないので、私が学校に行っている間、一人にしておけず、スペイン行き案はボツになりました(来年の5月にもしかしたら一緒にいくかもしれないという希望は捨てずにいます)。
両親との海外旅行を計画するにあたり、以下の条件を重視して探しました。娘からは「英語を話す国がいい」というリクエストもありました。私は「私が行ったことのない国だとなおいいな」と思っていました(優先順位:低)。
直行便があること
深夜便や早朝便など、体調に負担がかかるフライトスケジュールではないこと
治安が良好であること
両親が行ったことのないところ
(今までに一緒に行ったところは香港、マカオ、イタリア、ギリシャ、アメリカ、カナダ、ハワイ、サイパン。私と一緒ではないですが、そのほか親が行ったことがあるのは韓国と台湾)行くのは学校の夏休み期間中(8月)
これらの条件を基に、以下の候補地を検討しました。国名や都市名、地域名など粒感がマチマチなのはご容赦ください苦笑。かっこ内は却下となった理由です。
スリランカ(意外と遠いことが判明)
ヨーロッパ(遠すぎて現実的ではない)
台湾(身近な国なので、海外感が薄いかもしれない)
オーストラリア(想像以上に遠い)
サンフランシスコとその周辺(円高や治安悪化を懸念)
カナダ(プリンスエドワード島は遠い)
さらに増える選択肢
結構探すのに難航していた時に、𝕏の旅行好きの友人たちや、前職旅行会社の元同僚にも相談しました。あちこちを旅行している人たちからは、さらに別の視点からの案がもらえました。そういえばChatGPTやClaude3にも相談しましたが、私の条件だとどちらもNZをおすすめしてきました笑
ダラット&ハノイ(ベトナム)
日本発着のクルーズ(沖縄や台湾を含む)
シンガポール
バンコク(タイ)
バンクーバー
スイス
ニュージーランド
NZに行くなら圧倒的に南島がおすすめで、8月は日本の冬よりは寒くはないけど普通に冬。天気も悪いので、初めてNZに行くなら気持ちのいい夏に行ってほしい。冬に行くとしたら南島で幸也ら星空を堪能するのもいいかも。晴れれば笑。南のほうが寒い。行くならレイクテカポ、クイーンズタウンあたりがおすすめで、その間はバスで5時間くらいかかる。だそうです。
ちなみにこんな感じで行先を検討していたのが、出発から4ヶ月前くらいの4月のことでした。その後GWに両親と一緒に国内旅行に出かけたので、そこでも旅行パンフレットを見てもらって、どういう行先に惹かれるか、飛行機は何時間くらいまでがいいかなどを相談しました。
その結果、父から「フライトは乗り継ぎなしで直行便のみ」「最大でも7時間くらいまで」と希望があり、最終的な行き先はマレーシアまたはシンガポールに絞り込まれました。どちらも多文化多民族国家なので、一つの国を旅するだけでインド、中華、イスラムの文化にも触れられるのも魅力でした(お酒は飲めない&高いですが!)。
最終決定:シンガポール&ブルネイ
私はマレーシアの食文化がとても好きで、両親もボルネオ島の自然などに興味を示したので(臭くて巨大な花、ラフレシアを見に行くのはどう?など笑)、まずはマレーシア行きを想定してフライトや都市の組み合わせを考えました(KLとコタキナバルなど)。残念ながらフライトの時間帯でいいのがなく、最終的にはシンガポールとブルネイを組み合わせた旅程に決定しました。
シンガポールへの便の利便性
夜に出発し朝に到着する便があり、寝ている間に移動できる。時差ボケのリスクを軽減できる。
帰りも夜出発、朝到着のため、日本に帰国後の空港からの移動がしやすい。
近未来の都市の魅力
ブルネイの追加
シンガポールとブルネイ間のフライトが2時間と短い。
1回の旅行で2つの国を楽しめる。
世界一のお金持ち国への興味
ボルネオ島の自然の魅力
両国とも治安が良好で、英語が通じ、高齢の両親との旅行に適している。
直行便の利用が可能で、長時間のトランジットを避けられる。
ちなみにブルネイではシンガポールドルが使えるので両替の心配もいらない。
この組み合わせだと、安全性、快適性を確保しながら、いろいろな文化や風景を楽しめる充実した旅になりそうだと判断しました。
次回の記事では、シンガポールとブルネイでの具体的な旅行計画について書いてみたいと思います。