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ピンチョスとタパスの違い

スペインに行ったときに、疑問に思ったのが「ピンチョスとタパスの違い」でした。どうやらマドリードでは両方同じように使われていて、現地では「ほぼ同じだよ」なんて言う人も。

ただ、直感的にはピンチョスは串に刺さっているイメージがあり(日本ではたぶんそう)、この疑問を解決すべく、サンセバスチャン行きを前に調べてみました。

やはり、pinchosはpinchoの複数系で、pinchoはスペイン語で串の意味があるようです。つまりピンチョスが一つだったらピンチョなんですね💡(タコスも一つだったらタコだし、ドーナツは一つだったらドーナットなんですよね、本当は)

タパスとピンチョスは時々混同して使われますが、実は異なる食文化だそうです。

  1. 起源と地域:

    • ピンチョス:バスク地方が発祥。主に北スペインで見られます。

    • タパス:南スペインが発祥。スペイン全土に広がっています。

  2. 提供方法:

    • ピンチョス:通常、パンの上に具材を乗せ、つまようじ(「pincho」はスペイン語で「とげ」や「串」の意味)で刺して提供されます。ただ、必ずしも全てのピンチョスが串に刺されているわけではありません。それがバスク地方以外ではピンチョスとタパスが混同されて使われる一因かも。

    • タパス:小皿に盛られた様々な料理で、パンは別に提供されることが多いです。

  3. サイズと食べ方:

    • ピンチョス:一口か二口サイズで、立ち食いスタイルが一般的です。

    • タパス:ピンチョスより大きめで、座って食べることも多いようです。

  4. 料金システム:

    • ピンチョス:通常、一品ごとに料金が設定されています。

    • タパス:地域によっては飲み物を注文すると無料で提供されることもあるようです。

  5. バリエーション:

    • ピンチョス:創作性が高く、見た目も美しい芸術的な一品が多いとされています。

    • タパス:伝統的なレシピに基づくものが多く、シンプルな料理が中心だと言われています。

サンセバスチャンでは、バルを巡りながら様々なピンチョスを楽しむ「チキテオ」という食文化が根付いています。これは単なる食事ではなく、友人や家族と交流を深める社交の場としても重要な役割を果たしているそうです。

この知識を胸に、私のサンセバスチャンのピンチョス巡りに乗り込む準備は整いました! 楽しみ!🍷

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