いつだって、ほんとのことは裏側に。

連日の芸能人が某俳優さんを悼む記事を

目にすることがそろそろしんどい。

わたしの家には、TVがない。

だから入ってくるのは、ネットニュースからだけなんだけど

それでも目に余るものがあると個人的には思っている。

この報道はいつまで続くんだろう。。

完全なわたしの個人的な視点でしかないけれど

どこか「表面として悲痛.悲壮な顔をしながら

好奇心が隠しきれない」感じの報道になっていることが、すごくいやなんだ。

そして、こんなことを言うのは恐縮だけれど

実際に悲しんでコメントを残しているひとたちのことばですら、すごく薄っぺらくみえてしまう。

大切な人を亡くしたときのほんとうの気持ちなんて

本来、報道なんかできやしないんだ。

いつだって本当に大切なことやものは

分かりにく、見つけにくいところにある。

それを表現することを躊躇うひとなら

尚更だろう。

どうして、なんで？という心からあふれんばかりの戸惑い

あの時ああしてたらこんなことにならなかった、、？という後悔

グチャグチャの感情を感じていくなかで

どうして何も言ってくれなかったんだという

怒りすら、故人に向かうことがあるだろう。

しかもどの感情だって、苛まれるほど強烈なはず。

それを、上手に「仕事用の顔」のまま

表現することの、なんと酷なことだろう。

きっと本当の心の痛みやさけびは

テレビの消されたもっと奥深く

闇の中にあるとおもう。

だから

もう御本人のためにも、遺された人たちのためにも報道することをやめてほしい。

そっとしておいてあげてほしい。

自殺率を憂う割に、根本なにも変わっていないことが、報道の無意味さを物語っている。

わたしは、なにも知らない。

ほんとのお人柄も生い立ちも。

これからも、それだけはおなじ。そして

冷たいようだけれど、本来それでいいのだとおもう。

知っているひとが知っていれば。ね。

どうか、今彼の魂が、すべての悩み痛み、苦しみから解放されていますように。