大器晩成を信じて疑わない男が過去に勇気づけられた過去の偉人の小話

皆様ごきげんよう。タカ・マーリーです。
誰にも聞かれてないですが、今年は「狂気と冷静の融合」をテーマに邁進したいと思います!

未だ世の中新型コロナの影響下にあり、多くの人が様々な「忍耐」を強いられている状況と思います。状況が好転させられるような時期まで耐え忍ぶという点で、ふと私が以前から言い続けているキーワードとの共通点を感じましたので、ここで「大器晩成」について軽く触れてみたいと思います。
 
大器晩成の由来
 大器晩成という言葉はほどんどの人が耳にしたことがあるのではないでしょうか。ところが案外その出自についてはあまり知らない人も多いような気がしていますので、改めて紹介したいと思います。
 
 大器晩成とは元々「老子」の一節に登場する言葉なんです。 

「大方無隅 大器晩成 大音希声 大象無形」
 
 大きな四角形は角が見えないし、大きな器は中々完成しないし、大きな音は逆に聞きづらく、大きな形は形として見づらい、というような意味の一節です。
 この「大器晩成」が誰がいつどのように人物の成功例に例えられるようになったかについては知りませんが、最初に引用してくれた方には、ありがとうございますと伝えたいです。

大器晩成に当てはまる偉人の名言
 私自身、20代前半で自分が大器晩成タイプと自覚してから、大器晩成といえる生き方をした過去の偉人について、その生き様などを勉強しました。
折角なので、ここで実在の大器晩成の先輩方が残した名言の中で、幾つか触れていきたいと思います。私が勝手に大器晩成に分類しているだけですので、その辺は悪しからず。

① 安藤百福「過去の出来事の一つ一つが、現在の仕事に見えない糸で繋がっている」

 誰もが1度は口にしたことがあるであろう、インスタントラーメンの生みの親ですね。この人の名言は他にも数多ありますが、その中でも特に大器晩成のエッセンスが感じられるものをチョイスしました。
 この人は20歳過ぎ位に繊維系の会社を興し、一旦は成功するのですが、戦争の影響や、無実の罪で投獄されたりということもあり47歳でほぼ無一文になります。普通の感覚ならグレますよね。ところがこの人はこのような状況でも自分を諦めずに、自宅に小屋を創り、以前からのアイデアであるインスタントラーメンの開発に取り組み、48歳でチキンラーメンを完成させ世に出したことで有名な方です。更に61歳でカップヌードルを作りました。そんな人が言うこの言葉によって、今の苦労も成功への糧になっているはず、と勇気づけられますね。

② シュリーマン「夢を持つと、苦難を乗り越える力が湧いてくる」

 ギリシャ神話に登場する伝説の都市トロイアを発掘したドイツの考古学者の言葉ですね。
この人は商才があったようで、ビジネスでそこそこ成功していたようです。そこが現在の私と異なる点ではありますが、単なるそれなりに成功した商人の1人で終わらせず、48歳からトロイア遺跡の発掘を始め、歴史に名を残したという意味で、私は大器晩成の人と捉えています。
 貿易でそれなりに成功し、裕福といえる生活ができたであろう中、なぜそれを手放してまでトロイアにこだわったのか?それは彼が子供の頃ホメロスの叙事詩「イーリアス」を読み、40歳を越えても尚、彼の心を捉えて離さなかったからということです。
彼が実際にトロイア遺跡を発見するまで、世間ではこの遺跡はそもそも架空の都市なのではという説が有力だったとのことです。こういう逸話を前にすると、まずは確固たる目的を持つことの重要さが身に沁みます。何事にも努力は必要です。ただ、漠然と努力しようとするのと、自分が信じた目的に向かう努力とでは質が大きく異なるということですね。
「みじめな境遇と、努力すればそこから抜け出せるという確かな見通しほど勉学に拍車をかけるものはない。」
これも彼の言葉です。私もやってやろうと思います。
因みにこのシュリーマン、貿易をやめてから1865年に梅雨時期1ヶ月ほど日本に滞在していたことがあるようで、幕末の日本の人や文化に感銘を受けたことがあるそうです。

③ 徳川家康「人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。」

誰もが知る偉人の1人の遺訓の冒頭の一節ですね。ベタですが、晩成というテーマでは外せないと思い取り上げました。多くを語る必要がないくらい有名な人ですが、個人的には客観視の達人だったのではないかと思っています。不遇な時代があったとはいえ大名の家に生まれ、常に野心もあったと思いますし、今川さんや信長さんからかなり理不尽なことをやられ相当ムカついたことも多々あったと思います。そういう時に血気にはやらず、その時の状況と自分の実力を客観視できていたからこそ、少しずつ力を蓄え、60歳を越えてようやく頂点に立つことができたのではないかと思います。
自分の中では決して好きな偉人ではないですが、特にサラリーマンとしては学ぶべき点が多いと感じていますし、辛い時によく出てくる言葉です。

今回、私がこれまでに感銘を受けた数多くの過去の偉人の言葉の中から3つ取り上げてみましたが、実際これまで語りだすと数えきれないくらいの偉人の大器晩成エピソードに助けられていますね。ダーウィン、ファーブル、リンカーン、伊能忠敬、フォードなど枚挙にいとまがないです。

私は20年以上自分は大器晩成と言い続けていますが、決して若くして才能が開花している人物を否定しているわけではありません。むしろリスペクトしています。私がたまたま大器晩成タイプなだけですから。来世は早熟タイプも面白いですね。

後にもっと説得力を持って大器晩成を語れるよう、目先の仕事に全力を尽くしていきたいと思います!

 大器晩成を信じて疑わない男の人生はこれからです!

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