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オリンピックは筋肉賛美

かねてから森喜朗氏(石川2区)が嫌いだった私は、東京オリパラ組織委員会会長辞任というニュースに大歓喜していた。自民・世耕氏「余人をもって代えがたい」じゃあないんだよ。組織における年長者の役割は後継者を育てることです。いい加減わきまえてください。

ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート(寄付金を払うことで軽自動車に白ナンバーを付けることができる。これが大ヒット)は目に見えて酷かった。自動車行政の規制緩和によって発生したお金を、交通遺児などの困っている人ではなくて、スポーツ振興(?)に使うと言うのだ。あーもうめちゃくちゃだよ。

森喜朗氏が辞任してお祭りが終わってしまった。なんかさびしい。そもそも何が女性蔑視なんだっけ? 「わきまえてない女性」が「自分のイエスマンじゃない」から面白くないって話だよね。でもここにいる女性のみなさんはわきまえていらっしゃる。あれれ、なんか女性関係なくね?

「そんな私にも交際5年の理解ある彼くん」がいるとします。彼くんは「そんなメンヘラな私」のイエスマンだと思われる。1987年にねるとん紅鯨団が放送されたあたりから、女性が男を年収で足切りし、容姿やコミュニケーション能力で選別するのが当たり前といった風潮が発生し、1989年には「セクハラ」というワードが流行語になる。しかしながら古くからあるジェンダー(男から告白すべきだし、リードすべきだし、デート代はスマートに支払うべき)はそのまま残る。現在の恋愛市場においては女性が強者だと思っている(これは独身男性の肌感覚です)一方で「キモい男は近づくだけでアウト」になった。何が草食系男子だ、こっちは恋愛弱者男性だぞ。結局女性だってイケメンのイエスマンが好きなんじゃねーか!

私は筋肉がない。筋肉のある男は(自分が正しい、文句あるなら殴るぞ)と言わんばかりだ。もちろん根拠はありませんが、私のように筋肉がなければ必然的に殴ることができないので、男が偉い、女は黙って従えという思想には自発的にはなりづらい。

森喜朗氏はラグビー大好きで身長175cm、体重103kgという。別に森さんが女を殴るとは思わないけど、所有する筋肉で「いつだって殴ることが可能」というポテンシャルは核抑止力のようなもの、そりゃ忖度も発生します。誰だって殴られたくないもんね。筋肉は武力。そして筋肉量には性差がある。申し訳ないが、この国は筋肉の発言権が大きすぎる。筋肉の少ない人(≒恋愛弱者)(≒独身男性)に政治的発言権がないことに気付いてほしい。

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