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Blasphemousをプレイした

どうも、クラッシュバンディクー4に大苦戦しているふらみです。
見た目のキャッチーさに反してアクションの難易度が高すぎる。

今回はこの前一通りクリアしたBlasphemousの感想とかについて。

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ジャンルは探索型2Dスクロールアクション、所謂メトロイドヴァニアというやつ(メトロイドや悪魔城ドラキュラを彷彿とさせるゲームの総称)


世界観

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主人公はこのとんがり帽子を被った「悔悟者(Penitent One)」。
舞台となる世界、クヴストディアには神の意志こと、「奇蹟」が満ちていた。奇蹟はさまざまな魂に潜む罪や異能を形作り厄災を引き起こしていた。言葉紡がぬ悔悟者は時の流れさえも変えてしまう奇蹟を止めるため、その元締めである聖王のもとへ立ち向かう…といったストーリーになっている。
タイトルのBlasphemousは「冒涜」の意で、神の意志たる奇蹟に挑む悔悟者を表している。

世界観は宗教色が色濃く、寂しさ、陰鬱さを感じながらもどこか美しさも感じる。フラメンコギターをベースとしたBGMも味がありとてもよかった。

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またキリスト教に大きく影響を受けているとも感じた。たとえばここ。

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チュートリアル的ボスを倒すと、悔悟者はボスの脇腹を傷つけあふれ出た血を兜に注いで被るという初見びっくりシーンだ。
これは恐らく聖ロンギヌスの逸話のオマージュだろう。

磔になったキリストの生死を確かめるため、ロンギヌスは脇腹に槍を刺す。その際キリストの血に触れたことによって彼は視力を取り戻したという。

というように至る所にカトリックを意識した箇所があり、こうした要素がBlasphemousのダークでシビアな世界観を形成するのに一役買っている。

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ただ…前述したようにカトリックの影響を色濃く受けているため、宗教観や馴染みのない用語が多く世界観の把握が難しい
ローカライズした人達すごい。
またあらゆるアイテムに伝承と呼ばれる背景が記されており、BloodBorneのようにプレイヤーはそうした情報から世界について読み解いていく。
(世界観がきっちりしすぎてとっつきづらさは感じたかも、でもすき)

またフィールド上には収集品アイテムの「遺骨」が落ちている。この遺骨にもその”所有者”の伝承が記されている。ちなみにそれぞれの人物の名前はKickstarterで支援した人らしい。ユニークだなあ。

デザイン

私が最も惹かれた点は見た目。
絵画のような背景や

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グロテスクでインパクトのあるデザイン
(noteに載せるから今回は控えめなのをチョイス)

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美しいドット絵にがっちりハートをつかまれた。
こうしたビジュアル面は、「ここを探索してみたい」「もっといろいろ見てみたい」という具合にモチベーションや楽しみに大きくつながったと思う。こういうの大切だよね。

アクションとか

「高難度ダークファンタジーアクションゲーム」と紹介されているが、個人的にはそこまで難しくはない。ボスの行動パターンもわかりやすく、道中もロザリオ(装飾品)や祝詞(魔法のこと)の活用でうまく切り抜けられる。

道中には祈禱台と呼ばれる回復ポイントがあり、ここで回復をすると倒した敵が復活する。要はフロムゲーの篝火みたいなもの。アップデートで条件を満たせば、祈禱台間でワープできるようになった。

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ただ様相が変わってくるのは2周目から。1周目でラスボスを倒し、「更なる苦悶への昇天」を選択することで一部アイテムを引き続いで強くてニューゲームができる。(DLCストーリーを遊ぶにはこれをしないといけない)

この「更なる苦悶への昇天」で何が変わるのかというと、ゲーム開始時点で3つの縛りの中から1つを選択することになる。これがとても面白かった。

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私が選択したのは「血流す心臓の贖罪」。悔悟者の体力をライフバーからライフオーブに変更し、画面切り替えで敵が復活するという縛り。

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(👆もともとこんな感じのライフバー)
攻撃を受けるとライフオーブを1つ失う。初期体力はオーブ2つとかなのでとにかく2発もらったらおしまい。ロザリオで防御力や耐性を上げることが無意味になる。フラスコの回復も1つにつき1オーブ。

だが最初こそシビアさに面食らうものの、その面白さに次第に気付く。
どんな攻撃を受けても失うライフは1。これは1周目で痛かったボスの攻撃であっても同様で、単にデメリットだけではない。

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また1周目では効果が薄く、微妙な装飾品がこの縛りにおいては化ける
例えば「木の数珠玉」。オブジェクト破壊時に体力を回復するが1周目ではその回復量は微々たるもので実用には乏しかった。しかしこの縛りにおいては木の数珠玉の回復量はフラスコの回復量と同じ

こうした1周目では考えられなかった装飾品の活用や戦略が活きてくるのはとても新鮮で面白かった。ちなみに2周目クリアすると

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選択した縛りに応じてスキンがもらえちゃいます。

所感

こんな感じで感想というかなんかレビューみたいになっちゃったけど、いかがでしたか。私は見た目に惹かれて購入したんですが、程よい難易度とボリューム、ダークで宗教観の強い雰囲気に引き込まれてしまいました。
ストーリーは正直…完全に理解できたわけではないけどそのあたりを考察してみるのも面白そう。プラットフォームはPC,PS4,Switch,Xboxなので気になった人は遊んでみてね。