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一撃忘所知、あるいはConnecting the Dots

ここ数年来のどん底状態は、なんとか底の底は通り抜けたようで、少しずつだが一歩一歩前を向いて進んでいる。とはいえ、調子は相変わらず不調、さらに三連休明けも相まってひどい週明けスタートとなった。

今の自分の状態はよくないので、何かをガラッと変えていかないといけない。言葉でいうのは簡単だが、実際何をどう変えるか、悩みどころだ。

そんな折、偶然山崎邦正あらため月亭方正さんのインタビュー記事を目にした。そして、彼の落語家へ至る心境の変化にとても共感した。

競争の激しい人気稼業の業界で、我々の世代であれば誰もが名前を知っているほど活躍されてきた方でも、世間で求められる姿と自分がありたい姿とのギャップに長い間苦しんできて、いろいろと次の道を試行錯誤されたのだ。立場はもちろん全く違えど、自分の身にも重なる話である。

そして、長い試行錯誤の末に自分の道として出会ったのが落語だった。一撃忘所知(一撃、所知(しょち)を忘ず)という昔の言葉が、頭に浮かんだ。

かのS. ジョブスは有名なスタンフォード大学の卒業式スピーチで、『偉大な仕事をする唯一の方法は自分がしていることをたまらなく好きになることだ。まだ見つけていないなら探し続けなさい。』と話していた。探し続けることは一朝一夕ではすまない。先の方正さんは20年だ。でも、あきらめずに続けることで、ある日突然一撃忘所知がやってくる、はずだ。そう、コネクティング・ザ・ドッツだ。

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