御徒町から湯島へのみち
朝9時、御徒町から西へ向かう。昨年から、かれこれ10回ほどは歩いているだろうか。
御徒町は上野のお隣、駅前の大きな商業施設、そして上野に伸びるアメ横通り。年末はテレビでおなじみの大混雑のあの通りだ。駅の東側も飲食店が所狭しと並び、最近は訪日環境客向けに宿泊施設も目立つようになってきた。夜には日本の情緒あふれる居酒屋街を楽しむ外国人観光客の姿が、今の御徒町を印象づける1コマだ。
さて、御徒町から上野広小路を抜け、西を抜けると、台東区の繁華街から文京区になる。わずか5~10分で街の雰囲気が変わってくるのが東京の街らしい。
地名でいえば湯島。湯島天神でおなじみのエリアだ。人通りは少し穏やかになる。夏の暑い日差しを避けるように路地裏に入ると、ところどころに昔ながらの蕎麦屋、こじゃれた喫茶店が目に入る。昔ながらの東京の下町だ。
さらに西に進むと、上り坂にぶつかる。夏のこの時期上るにはなかなかにキツい坂である。それでも坂を上った後に振り返ってみる景色は、一山上った感を醸し出してくれる。
用事をすませると、今度は坂を下り、湯島を後にする。ちょうどお昼時間。通りの蕎麦屋でかつ丼定食を食べる。昔ながらの蕎麦屋、ひさしぶりに入ったかもしれない。
ふとカレンダーに目をやる。もう木曜日の午後。今週はずっと朝から晩まで外に出っ放し。さすがに、体力的にも疲れがピークに達している。
まあおいしいご飯も食べたし、もう少し頑張ろう。お店を出ると、私は下町を後にし、新橋のビル街へ向かう。
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