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征夷大将軍頼朝さん

東博の「神護寺展」見た?

昔 高雄のお堂で虫干ししてるのを見ました

良く出来た複製じゃなく本物?

たぶん本物だと思いますよ 複製画まで わざわざ虫干ししないんじゃないかな

その絵って そもそも頼朝さんじゃないらしいね

お寺に見にきてた人はみんな「頼朝さんだ」って喜んでましたよ 家に帰ったらみんな頼朝さん見てきたって言ってるんじゃないかな

いつからか「伝」って書くようになったよね 最近は別人説が有力だけど それを言い出した みなもとって誰?

誰がみなもとで 別人が誰かって?
もう誰が誰だか こんがらがります…  頼朝さんじゃないとしたら あの絵っていったい誰なの?

そこまでは知らないんだけどね

なら 「みなもとの」じゃなしに「つたわりの頼朝さん」で いいんじゃない? 「これは頼朝さんです」って植えつけられたイメージは そう簡単には修正できない……  

ああいった貴重な絵を修復するのって難しいだろうね

話しの流れ 急に修正しますね

国宝ですから……失敗したじゃ済まない…

触る所と触らない所を考えながら手当てするって表具屋さんが言ってました
 傷んだ所を綺麗に繕いすぎたら そこだけ かえって目立っちゃう……補修に使う材料からその時代に合ったものを揃えるんですって

作られた当時を再現する修復と現状維持を目的にする修復があるって聞いたことがあります

人の考え次第で
この先の活かされ方も変わりますね

完ぺきにピカピカに甦らせた物が好きな人もいるし 経年の味わいを好む人もいます   

正解が2つあると決める側の人は大変……

その2つの正解以外に 
もっと進歩した修復法が
じき発明されるよ………

明治頃と現在の修復が違うみたいに
修復の考え方自体が 将来変わってしまう可能性だってあるよね

美術品と違って
身のまわりの日用品を コツコツ修理しながら使う人っていないね

最近の物って 壊れても次 代わる物が すぐ作れちゃうから 新しいのを買った方が早いってなります

ずいぶん昔に
ある修復にかかわるお爺さんが  普段日常生活で使うカッターナイフも研ぐって言ってました

刃物をポキポキ折って使うっていう習慣がないんでしょうね 繊細なお仕事で使う刃物も普段生活で使う刃物も区別しないところが素晴らしい

捨てずに治すって口で言うのは簡単だけど現実 それを実践する人は少ないですね 最近自分で修理したものってないような気がする……

当たり前って 時代によって どんどん変わっていきます

そうですね あの頼朝さんだって当たり前じゃなくなりました

で  今は誰だって云われてるんでしたっけ

さっき そこまでは知りませんって言いました

そうでした 
まぁ 「この人物です」って 特定されたところで 時がたてば また別の人だって事になるかも知れませんしね キリがない…………

ところで
肖像画って言ったら
聖徳太子さんが
有名ですよね

キリがないって
さっき言いましたけど……….
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#仕事での気づき

鎌倉彫香合に頼朝さんを重ねて


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