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緑の三本筋

デスバレーはその高温の記録が話題になる地点であり、陸地でありながら海水面より低いところがあるのが知られている。

アメリカの最高峰は植村直己が行方不明になったアラスカのデナリで六千メートル以上ある、メインランドの最高峰はシェラネバダ山脈にあるホィットニー山で四千メートル以上ありロッキー山脈より高い。

太平洋から吹く湿潤な風はシェラネバダ山脈を越えることが出来ず、デスバレーのような乾燥地帯をネバダ州ラスベガスまで広げている。住みたくとも住めない土地がそこにはある。

再雇用を辞して有り余る時間は、youtubeを見ることにして世界の街を見て楽しんでいた。

BigrigTravels というアメリカのトラック運転手のyoutube live を主に見ることにしていた。

今までかなりの時間を費やして見てきたので東海岸から西海岸までアメリカの何処と言われれば地形のイメージが分かる。

BigrigTravelsを楽しむために55インチのテレビを、今は更に大画面の65インチで見ている。

脳梗塞になってから買ったウェアがある。アークテリクスのアトムLTフーディとパタゴニアのナノエアフーディ、何人かのお気に入りの登山youtuber が薦めていたのを見て買い立山雄山に登った。

このウェアは、山岳では当たり前の強風と寒冷から体を守り、思わぬ気象条件にも生き延びることができる。

着てみるとどちらも同じ機能だと分かって家人にパタゴニアのナノエアフーディを買って貰った。この登山用ウェアは使い古しの魚網から作られているのが良いし、パタゴニアとアークテリクスのテーマカラーが黒というのも良い。

メーカーの営業だった私は黒がリサイクルし易い色だと知っている。どんな色も黒にできるが赤や青、他の色は売り物の色に再生出来ない。

アプリを進められアークテリクスとパタゴニアのアプリを入れていた。

アークテリクスのアプリは削除した、パタゴニアのはストーリーがあるから残した。

BigRigTravels は最近はミシシッピ川の西、西海岸へ来た時に見るようにしている。ミシシッピの西は景色が風光明媚だからだ。テキサスはいけない。どんな長い距離を走ろうとも景色が変わらない、見ていて飽きる。

カリフォルニアのUS395号線というシェラネバダ山脈の裏道を通るルートがある。そこからの景色はシェラネバダ山脈が屏風のように連なっていて見事だ。

ヘイハチ・イシカワを知ったのは、
パタゴニア ストーリー 「緑の三本筋」だ。戦争中日系人が収容所に入れられたのは知っていたが、其処の名がマンザナーという名であり場所であるのはパタゴニアのストーリーでヘイハチ・イシカワと共に知った。

BigRigTravels の Steve が西にやって来た。カリフォルニアからオレゴン、ワシントン州と北上し、オレゴン、アイダホ、ネバダ、カリフォルニアへと南下する様子を追いかけていた。

そしてUS395号線を南下する、シェラネバダ山脈の屏風のような景色を楽しめると思った。でも期待は裏切られた。Steve はどういうことか
Manzanar National Historic にトレーラーを止め、今は無くなっている収容所の跡地を巡り始めた。

広い跡地の一番奥には日本語で書かれている石のモニュメントがあった。暫く跡地を巡るとトレーラーに戻った。Steve の予測しない行動の意図が何だったのか分からない。

アメリカの名所を見て回る youtuber もある時 Manzanar National Historic のVisitor Center を訪れた。

そのManzanar National Historic のVisitor Center
には書かれている。

〝 I’m an American

と。

パタゴニアのストーリー、緑の三本筋にはヘイイチ・イシカワや有刺鉄線内から外を見つめる3人の子供達の写真がある。表情は過去を見ていない、不屈の視線で前を、未来を見つめる姿が素敵だ。

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