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駒場東大前をお散歩旅 前編

月に一度は小旅行!を 楽しみにしているoLcaです。…が
ちょっと7月は予定がたてられず
今月は近場で ゆったりお散歩旅行となりました。
改めて近場を知ろうということで。

今回は私の大好きな場所にやって来ました。
井の頭線の駒場東大前駅で降りまして…

駒場公園にある

旧前田家本邸!

ここ日本か??

なんか すごいファンタジーな写真が撮れてしまった。


上のファンタジーなお屋敷は、昭和5年に建てられた建物で、
旧加賀藩主16代当主、侯爵 前田利為(としなり)侯の居宅。
生活の場であり、迎賓館でもあった洋館と
海外に日本文化を伝えるための和館が
平成25年、国の重要文化財に指定されています。

ってパンフレットに書いてあります。

私も横浜や神戸なんかで、西洋館を見ましたが
ここは正真正銘のお屋敷です。侯爵邸ですもんね

この建物も、以前フラッと一人で見学したことがあったのですが、
金・土・日曜・祝日に無料のガイドツアーが開催されているので
今回は、それに参加してみたいと思います!

金曜日、朝一のガイドツアーだったため
参加者は私を含めて、たった4人。ラッキー!
午後になると20人位の団体ツアーになっちゃうこともありますから。

そんなわけで、行ってみましょう!

洋館ガイドツアー

玄関を入って、すぐ右手のサロン。

この時代に、こんな大きな鏡を設置できるのは
相当 豪勢なことだったんでしょうね。

マントルピース(暖炉の飾り枠)は
イタリア製とか言ってたかな。

一般的にマントルピースというと、
中の暖炉で 火をたくと思うんですが

このお屋敷では、地下にボイラー室があって
蒸気をマントルピースで送っていたのだとか。
スチーム暖房だったってこと。ハイテクですね。

小客室と大客室。広っっ

よく見ると、小客室より大客室の方が
装飾が豪奢なんですよ。
ゲストの階級に合わせて、通される部屋が
振り分けられていたんですね。
華族の社会って感じです。

大食堂と、奥に見えるのは 家族だけで過ごすときの食堂。
大食堂は最大26人でディナーができたとか。

こんな感じで、かなりマニアックな解説ツアーが続きます。

次回の行き先 決定の瞬間か

当主の書斎は入室禁止になってます。
なぜなら、当時の調度品を絨毯の糸まで
完全再現しているから。

肖像画は菊子夫人です。美人ですね。

そんな菊子夫人のお部屋が、こんな感じ。

ほわわわ~~としか言えない

窓に施された菊の装飾が
菊子夫人のための部屋という証ですね。

こんなふうに、素敵エピソードに溢れたお屋敷です。

とくに私が惹かれたエピソードが

この 立派な赤絨毯の階段、
細かいアイアンの装飾がされた窓がありますね。

1階はゲストをお招きするスペース。
2階はご家族の生活スペースになっていて、
この窓からは、玄関ロビーの辺りがチラッと覗けます。

社交界デビューできるのは16歳からなので、
幼い頃のお嬢さんたちが、ここから階下を覗いていたようです。

当時の空気感が伝わって来るようで、
なんだかワクワクする話ですね。

もうね、めちゃめちゃ広くて
めちゃめちゃエピソードが多いもので
ここに載せた写真や話は、ほんの一部です。

女中さんの部屋まで見学できちゃうんですから。

とにかく、当時の再現がすごいです。
たとえば この壁の一角。
変なくぼみが ありますよね。

この部分だけは、再現ではなく
実際に張られていた当時の壁紙なんですって。
現在はそれを忠実に再現して、全体に張っているのだとか。
こんなのガイドツアーに参加しないと、聞けないエピソードです。

ほんとに広いので、解説を聞きながら回ると1時間かかります。
少人数で1時間も、いっしょに回っていると
ツアーが終わるのが、なんだか寂しい気分に…

しんみり……

正直、ガイドさんによって内容が変わる部分もあると思いますが
私が参加した回は、かなり楽しいツアーでした。
この内容を無料で体験できちゃうなんて…
ほんとうに足を運んでいただきたい場所です。

いや、まだ終わりませんよ!続きまして

和館ガイドツアー

あのね、和館のガイドツアー
参加者 私ひとりでした。
たしかに、ちょっと地味なんですよね、和館。

でも、和館の方こそガイドツアーに参加してほしいんです!

まず、この広い居間。

当時は ぼんぼりが使われていたそうですが、
和室に この洋風照明っていう
一見アンバランスな組み合わせ、私好みです。

ぼーっと眺めていたくなる庭。

さて、和館こそガイドツアーに参加するべきと言ったのは
ツアーに参加しないと、
この居間スペースだけしか見られないんです!

ツアーに参加すれば
「入らないで下さい」の立て札の先も、
普通に案内してもらえます。

和館はねーこのエリアがほんとに綺麗でした。
たとえば、襖の先の こんな階段を上って

日当たりの良い お座敷。
窓を全開にすると、開放感がすごいらしいです。

左の丸い窓は、かつてあった
中華風の庭に合わせて作られたそうです。

あとは茶室ですね。

ちょっとライティングが邪悪になってしまった

THE、茶室!
茶室って、この狭さが良いですよね。
外人さんが見学に来ると、確実に天井に頭をぶつけるので大変だそうです。

この茶室、有料でレンタルできるそうですよ。

和館は洋館にくらべると、小さめなんですが
それでも見所は満載でした!

東洋陶器(現在のTOTO)が手掛けたバスルームとかもありましたねー。
TOTOって、この頃には すでに有名企業だったんですね。

いやー、ぶっ通しで見ると さすがに疲れます。
この辺りで お昼休憩を挟んで、後半戦へ…

後編は↓こちらから


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