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【コラム】2020年もよろしくお願いします

あけましておめでとうございます。
とうとう2020年!オリンピックの年と思うだけで何だか背筋が伸びる思いです。

2018年の11月からOLAS for cancer survivorのnoteをはじめ、ここまで続けることができました。インスタグラムでコメントをくださる方々や、noteの記事に影響を受けたと言ってくださる方、活動を応援してくれる仲間のおかげです。本当にありがとうございます。

インスタグラムのフォロワーが400人を超えました。ぜひこれからも大きな影響力となるようフォロー&ご支援をお願いいたします。
https://www.instagram.com/olasforcs/

もともとOLASの活動は2つの柱を持って行っておりました。
1.がん患者さんが性生活について隠れて悩まないよう、拠り所となる
-がんになってからだやこころに変化があっても、セックスについて諦めなくてもいいことを認識する
-自分が必要としている情報にたどり着くことができる
-見つけた情報で優しく背中を押され、信頼できる医療者やパートナーへのアクションがとれる

2.セクシュアリティの問題に自信を持って対応できる医療者を増やす
-セクシュアリティへの支援も一つの役割だと認識する
-患者から「セックスについて相談したいな」と思ってもらえるような医療者になるために必要な行動を理解・模索し実践する
-基本的な知識や実践力をつけ自信を持って臨床で積極的に表現していく

セクシュアリティの問題は非常にセンシティブですし、医療者も踏み込みにくい部分です。しかし医療者がどれくらいこの問題を大切に扱うかで、患者さんの「性のQOL」は大きく変わってきます。

例えば膣の血色を保ちよい状態を保っておく膣の健康というのは、パートナーがいても独身の方でも大切だと思います。それは、掻痒感などの不快な症状を防ぐためでもありますが、「セックスしてみようかな」という大切な感情を守るためです。

ようやく気持ちがセックスに向けられたのに、知らず知らず自分の膣が挿入ができない状況になっていたということを知ることは非常に悔しいことです。しかし膣がどのような状態かを自ら把握することは難しいので、医療者が気にしてみていく必要があります。

ただ医療者に「性の健康」という視点がなければ、症状がない限り観察のポイントになることはないかもしれません。内診もクスコを小さくして観察できればそれで終わってしまうかもしれません。

挿入しないセックスも大切にしてほしい、というのはぜひ知っておいていただきたいことですが、膣の健康が損なわれてもいいということには繋がらないと思っています。

そのため、今年は「医療者がセクシュアリティへの支援もひとつの役割だと認識する」ことを目標に、医療者に向けたコンテンツも力を入れていきます。

私も勉強しながらですが、海外のセクシュアリティ支援などを知り、セクシュアリティ支援への認識を変えながら、日本ではどうしたらセクシュアリティの支援にアプローチできるかを一緒に考えていければ幸いです。マガジンには医療者向けコンテンツを作りました。

5月には勉強会予定です。“がんだからこそ、性の健康を考える”をテーマにしていきたいなと。ぜひご参加ください。

2020年も精一杯がんばっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

活動、研究資金とさせていただきます。