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【サバイバー体験談】私がセックスできるようになるまで②

前の記事も合わせてご覧ください。https://note.mu/olas/n/n33eb491f86ef———————————————————

術後初めてのSEXは3クール目が終わり、副作用の抜ける頃でした。

その頃の私は体の毛という毛は抜け落ち、体重も減り、肌も黒ずんでいました。

ハゲ頭でガリガリの私のことを、パートナーは女として見ることができるのだろうか、という不安と
膣も短くなり、卵巣も取ってしまい、以前のようなSEXができるのか、という不安とで
今まで、日常生活の中の《楽しみ》や《快楽》の位置にあったSEXが、大きな悩みの種になっていました。

術後初めてのSEX。
さすがにハゲ頭でするのは自分的に抵抗があったので、ウィッグをかぶりました。ズレないか不安でしたが、最後までズレずにナイスな働きをしてくれました。
最後まで、と書きましたが、相手が射精して終わる最後ではなく、私が「もうやめて」と泣きながら終わらせた最後のことですが。

術後にSEXをしたのが、入院生活でできた同病仲間の中では私が初めてだったので、友人からのアドバイスや感想を聞けぬまま挑んだSEX。
とにかく痛くて、感覚的に2〜3センチしか入っていないような感じでした。
パートナーも、今までにはなかった壁を感じるとのこと。

私はウィッグも気になるし、卵巣がないことによって全く濡れず、病院の待合室にサンプルとして置かれていた潤滑ゼリーを使って挿入するも、痛くて撃沈。
何より、変わってしまった自分の体に自信がなくなり、途中で涙が出てきてしまったのです。

パートナーは優しく、
「回数を重ねれば膣も伸びていくって主治医の先生も言っていたんだから、リハビリだと思ってまたしようね」と言ってくれましたが、あの頃の私はその優しさすら心の負担になる程、大きなショックを感じていました。

また後日、2回目をしようと誘われた時、
「私はもう一生SEXをしたくないし、SEXができない体なら、あなたに私は必要ないからもう会いたくもない」と
号泣しながら訴えるほど、色々なものを拒絶する心になってしまっていたのです。

挿入だけがSEXではないし、まず心を穏やかに、リラックスすることを忘れていて、ただただ焦っていました。
その焦りが自分自身を追い込んでいたんだと、今では思います。

今現在はとてもSEXを楽しめています。
術前とほぼ変わらないような感覚で、パートナーも
満足してくれていると思います。

次回はどのようにして今の状態になったのか、過程を伝えていきたいと思います。

ちなみに、私はお腹の傷はあまり気にせず隠していませんでした。
1番気になったのはウィッグで、とにかくズレないように頭をあまり動かさないようにしたり、ターバンをした時もありました。
でも今思うと、髪の毛がある状態でも行為中、整った綺麗な髪型じゃないですよね?
終わった後ボサボサになっていませんか?
ウィッグも多少ズレていたって、おそらく相手は気にもしないと思います!


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