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ハンサムな彼女

250万乙女のバイブル「りぼん」に

1988年11月号より連載されたのが

吉住渉先生の「ハンサムな彼女」。

「四重奏ゲーム」で、すごい漫画家さんが現れた!と

すっかりやられてしまった私は、

「ハンサムな彼女」を毎号毎号胸躍らせて読んでいたものでした。

主人公の萩原未央は女優。芸能科に通う14歳。

親友は人気ナンバーワンアイドル歌手の沢木彩。

お隣に住むのは、女の子に人気抜群のアイドル俳優、森本輝臣。

もうこの設定だけで

きらきら眩しすぎて絵がよく見えないわ!って感じなのですが、

さらにさらにいろいろあって未央が恋しちゃうのが、

映画界の巨匠・熊谷志郎監督の一人息子、

熊谷一哉。15歳。

映画監督を目指す熊谷一哉は、15歳とは思えない程プロ意識が高い。

アメリカ留学から帰国し未央の出演するドラマの共同演出家に就任すると、

未央の演技に強烈なダメ出しを連発!

「どうしてあたしばっかり…」と怒る未央。

「べつにあたし大女優を目指そうとか思ってないし この仕事ずっと続ける

かどうかだって決めてな…」と言いかけたところで、

熊谷一哉が怒りに燃えて放ったセリフ。

何年何十年経った今、記憶の底から突然現れて、しびれているのです。

「あまえんなよ お前は遊び半分でもスタッフは真剣なんだ!

金もらってるんだろ これは仕事なんだぜ 少しは自覚しろ!」


どんな仕事だって厳しい。

灸がうまくいかないのを

やみくもに自分を責めて無気力になったり職場環境のせいにしたり

患者さんの責任にしそうになったりしていた時、

少しだけ倦んでいた時、

未央と一緒に私も熊谷一哉に怒鳴られた気持ちになりました。


改めて集英社文庫版を読み返すと、

ちょっと!あなたたち中学生でしょ?!って場面がちらほら…。

このまま再録していいんですか集英社さん?!と詰め寄りたくなります☆
















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