◎ 最近のこと。





‘…少し、娘と距離を置きたい’



そう思い始めてから1ヶ月、たくさんの方にサポートしてもらいながら保育園の書類作成を進めている


元々パーソナルスペースが広いわたしだけれども、【距離を置きたい】なんてそれっぽい言葉を並べてるが、ただ単に育児に疲れただけである

1歳になってからの6月から8月までの記憶がほとんど無い

何に疲弊しているのか、根本的な理由はわからないがとりあえず思うように寝れていないのが大きそうだ


全く飲まなかったお酒にまで手を出し、使いたくないけど、とお守り代わりに持っていた眠剤が今は大活躍中である

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どうやら娘は家にいる日々が続くのはストレスらしい

夫が基本在宅勤務ということも、多少の影響はあるのかもしれない


仕事してるひとと遊んでるひと(かまってほしいひと)と家事をしているひとが同じ空間(部屋)にいる

それがわたしだけでなく、娘にも夫にもストレスだと感じることが増えてきた気がした



だから、どこかしらに娘を連れ出している毎日である


娘が動き出してから、家での過ごし方の危険度が上がって色んな場所に制限を付けなければならないことが増えた
行って欲しくないところまで行くし、触って欲しくないものも触る
ずっと見守っていられないし、注意したくないから、予め防げるところは防ぐものの、狭い部屋の中でできることは限られてしまい、どうしてもカバーできないところがある

おうち探検するよりは広いところで動いてもらった方が、怒ることもなくみんなが平和に過ごせる


家庭の平和のために、猛暑と言われる毎日に娘には万全な暑さ対策をして、徒歩10分の親子ひろば・児童館に行く
着いた頃には母は汗だくで、日焼け止めも無駄なんじゃないかと思うほど日に日に肌が黒くなっていく

元々体力が無いので、睡眠も取れていないとなれば毎日ヘロヘロなのは容易に想像できる
(それでもずっと娘と家にいるよりはかなりマシだ)

が、娘と同じタイミングで水分補給して、毎日どこかしらでかけて、としているので20代で1番健康的な夏を過ごしているのは間違いない(まだ今年は熱中症で倒れてない✌️)


しかし、こんなに動いてるのに何故寝れないのか

わたし自身もよくわからないのだ

夜だけでなく日中娘と同じタイミングで横になっても寝れないのである




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娘が1歳を過ぎてから、ただ漠然と、いつまでこの日々が続くんだろうと思った

7月は3-4日に1回程度の何もかも拒否されるイヤイヤMAXdayがあった
(おともだちの影響だったのか?と思うくらい、今はイヤイヤはない、平和だ)

自分が心身ともに余裕がないときはイヤイヤがどうしても受け入れられなくて、ぶつかることが多かった
それはイヤイヤでなくてもそうで、奇声をあげられたときやお腹がすいたと騒がられたとき、夜中起きてしまったときもそうだった

何が理由であれ、0-1歳児に怒ったって仕方なくて、これはただ感情をぶつけてるだけだとわかっていてもコントロールができなかった

そこにPMSが重なると、より感情のコントロールができない

どんな些細なことでも重なると怒りのコントロールが自分で制御できなくなってしまう
何より厄介なのが何を言ったのか覚えてないということ

産前はそこまで酷くなかったPMSだが、産後はひどい
そもそも産前と生活リズムが違うから全部が全部PMSのせいではないんだろうけど
少しでも落ち着いて欲しいと思って再びピルユーザーになり早半年
これでも飲まないよりマシなんだろう

それでも娘の欲求には渋々なときもあったけどできるだけ応えるようにしていた、当たり前だけど

だけどもっともっとって言われることが増えてしまって
それがしんどいと感じてしまった


自己嫌悪しすぎて笑えない日々が続いた
娘の目を見れなかった



だからかわからないけど


娘はわたしをみて笑わなくなった


娘を可愛いと思えなくなってしまった



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ずっと幼稚園に行かせるつもりだった
プレ幼稚園か4年制の幼稚園に行かせるつもりだった  

保育園は働いているひとのものだというイメージだったし、何より2-3歳までは一緒にいたいと思っていたから

だけど想像以上に毎日一緒にいることが楽しさや愛しさよりも自分にはキツいと感じたし、しんどかった


6月生まれの娘がプレ幼稚園(4年制の幼稚園)に通うまであと2年半もある


2年半「も」と思ってしまうくらいに、耐えられないと思った


自分でも親としてどうかと思う
親がこんなことを思っていいのか



娘とは良い関係性でいたいと思っている

自分の家庭が最悪だったから、居心地の悪い家だったから、理想の家族像やママ像がしっかりあった


だからこそ、子育ての理想と現実のギャップに苦しめられているのだ



このまま四六時中一緒にいたら実母のような母親になってしまうと思ったときがあった


そう思ってから、これ以上娘といることが怖くなってしまった



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幸い、わたしには頼れるひとがいた

妊婦のときからお世話になっている保健師だ

どんな話も親身になって聞いてくれて、わたしの家庭環境も今までの辛かった出来事も全部知った上で相談にのってくれる

ひとを頼ることができないわたしが、最近は育児に行き詰まったときに真っ先に電話することができる


保健師の勧めで、主治医から診断書を貰い、4月から娘を緊急一時保育に通わせている

うちの市はそうでもしないと保育園に預けることが出来ない状況だった


身内が遠方で頼れる人がいなくてキツいと言いながらがんばっているママ友を見ている中で、自分だけずるい事をしているような気がして、後ろめたさみたいなものを漠然と感じていた


だが、そのママ友は寝れているけれど、わたしは今、自力で寝れていないのだ


「ふつうじゃなくない?」
「一緒じゃなくない?」


人は眠剤がなくても寝れる生き物で、わたしも少し前までは薬を使わず寝れていた

これは身体のSOSだ、と過去の経験上自分でも理解していた



自分と娘を守るために、家族の平和を守るために一時保育を使っている



その生活に慣れてきた今、それでも“娘との距離が近い”と思う


再度保健師や主治医に相談した際、保育園の検討を勧められた


一時保育を利用している保育園の空きが奇跡的にあった

夫に相談した


「もう預けた方がいいと思う」



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一時保育や託児も泣くことなく、わたしに手を振ってすぐに遊びに向かう娘

今まで1度も泣かれたことがない
(それはそれで寂しいけど)


元々、【ひと】が好きなんだろうな、とは感じていた

色んな人に愛想よくするし、最近は親子ひろばのスタッフにまで抱っこをせがんでいるし、ママがいなくてものびのび遊んでいる(らしい)

月齢が上がってきていっちょ前におともだちと喧嘩?やおもちゃの取り合いもするし、かと思えば仲良くおしゃべりしながら遊んでいる様子もよくみる

全く逆な超人見知りな子も中にはいるから、そのタイプと比べると、この子は外の世界のほうが好きなのかな、刺激があったほうが楽しいのかな、と思った

土曜日は夫が親子ひろばに連れていくこともあって、そこでの娘の様子も変わらず同じようで、夫もわたしと同じことを思っていたようだ



【むしろ保育園に入れた方が娘にとっても良いのではないだろうか】


そう思えたのは大きかった
今なら空きがあるから持ち点が低くても入れる
保育料も思ったより安かった

申し込まない理由のほうがないくらい、メリットが大きい


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保育園に入れるか入れないかはまだわからないけれど

でもその方向で話が進んでスッとした自分がいるのも事実である


保健師、保育担当者、助産師など市の役員に頼りすぎだろってくらい頼りまくって育児をしてきた
そして保育園申し込みに向けて引き続き主治医も含めてサポートをしてもらっている

週に1-2回利用している保育園の担当保育士も娘のことをわかってくれて、家と同じようなことも保育園でやってるのを聞くと、娘が気を許せるひとや場所が増えたことがすごく嬉しくて、ありがたいなと思った
迎えに行っても先生やお姉ちゃんお兄ちゃんたちに可愛い可愛いって言ってもらって可愛がってもらえるのをみると、安心する

ついに歩きましたね!とか、これ食べましたよ!牛乳飲みました!とか、一緒に娘の成長を喜んでくれるひとが増えたことは、わたしの中ですごく大きいなと感じた

それに、家では全く牛乳は飲まないしコップ飲みもしないけど、保育園ではするらしいので「ま、いっか、外で頑張ってるし」というような気持ちに持っていけるのがすごく助かるなと、一時保育だけど感じている

それがなかったら今頃鬼のような顔で「牛乳飲んで!」って言ってたかもしれないし(小声)



娘を預けている間、何をしたらいいのかわからなくて予定を詰め詰めにしていたときもあったのだけど、最近はこの【余白】がきっと【こころの余裕】に繋がるのだと思って時間を使っている


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仮に保育園に入れたとして、みんなの生活が軌道に乗り始めて睡眠がしっかりと眠剤なく取れるようになってから社会復帰しようと思っている


社会復帰の怖さは正直まだある
何に対して怖いと思っているのかはわからない


「時が経つにつれてその怖さは理由もなく大きくなるものだよ」



主治医に言われた
その通りだと思った


すぐじゃなくていい、だけど自分に余裕が出てきたらきっとやりたいことが見つかると思うよと寄り添ってくれた


失敗していいって言ってくれた


主治医も保健師も助産師も保育園担当の方も、もちろん夫も



【とりあえず、やりたいことができたらやってみたらいいんじゃない?】
【それで躓いたら、その時また一緒に考えようよ】



揃いも揃ってみんな、わたしに同じことを言ったんだ



ああ、わたしには強い味方がいっぱいいるんだなぁ

しあわせものだなぁ、恵まれてるなぁ


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一時保育で利用している保育園の栄養士とよく話す
わたしが栄養士ということを向こうも知っている

お迎えの時間が栄養士の退勤時間だから、会ったら業界トークもするし、食育も展示食のチェックも未だに毎回してしまうんだけれども

まあ、かっこいいなって思うんだ、やっぱり
輝いて見えるっていうか、いいなーって思ってしまう


現場に戻るのがこわいと思っていたけれど、近くでまた栄養士に触れたからこそ、「ありかもな」とまた思えるようになった


あの時叶えられなかったやりたかったことが、できる可能性がでてきたのだ


なんとなく、こどもがうまれたら自分の夢は諦めるか後回しの印象が強くて、自分の欲に蓋をしてきたところはあるけど、別にそんなことしなくて良かったのかと今更思った、思えるようになった

むしろ、職種によってはブランクといわれるこの育児期間が、自分の強みに変わるのではないかと思った
わたしの育児期間が誰かの力になれる、助けになるかもしれない


全てがいい方向に進んでいる気がしている



先日わたしは誕生日を迎え、ついに20代ラストを迎えた


ラスト20代だからさ〜と言葉に頭をつけて、やりたいことをやってきている(渋る夫を説得して髪を染めました)

この流れでいいんじゃないかと思った


思うような働きどころがあるかはわからないし、上手くいくかはわからないけれど、わたしには味方がいっぱいいる!


頼ることが究極に苦手だったわたしが、【娘のために】【自分のために】ひとを頼ることを覚えた


育児は自分たちだけではやっていけないなと改めて感じた日々だ


未だにキツいと感じることはあるけれど、一時保育から帰ってきた時から寝るまでの時間の愛おしさは今まで以上
「可愛くない」と思っていたあの辛い日々が嘘のように今はめちゃくちゃに「可愛い」と思う


永遠に感じてた時間が、限られた時間に変わっただけでこんなにも感情が変わるのかと思った

そしてたくさん刺激を受けて帰ってきた娘は、日に日にできるようになったことが増えてきている



働いていないのに疾病用件で保育園を通わせることにまだ若干の後ろめたさはあるのだけれど、わたしは色んな方にSOSを出してそれが【保育園に通わせる】という結果に繋がった


【このままじゃダメだ】と何かを行動できる人間って、どれだけいるのだろうか



娘と自分、家族を守るという気持ちでその行動を取れた自分を褒めたいと思う







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