◎初めて自担主演舞台を見た話


そこそこ本格ミステリー 照くん、カミってる!~宇曾月家の一族殺人事件~が昨日千穐楽でした。千穐楽の昨日は、生配信をしてくれることとなり(火曜日に発表)、こうして無事に自担初の主演舞台(外部)を見届けることができました。



昨年当選していたのにも関わらず、コロナの影響で舞台は中止になり、自分が観劇できなかったつらさよりも、外部で一人、慣れない中で稽古をたくさん重ねたその努力は決して無駄なものではないけれど、その努力や成長した姿を誰も見届けることができないまま、関係者以外の方に誰も評価をしてもらえないまま、幕を下ろしてしまうその悔しさを思うと、本当に胸が痛かったのを覚えています。そんな悔しさやいろんな思いをこらえて、中止が発表されたときには、すぐにブログを動画で上げてくれました。でもその時の表情をみるとやはりどうにか形にならないものか、とわたしには何も彼にしてやれないのだけど、すぐにそう思いました。

そんな中での再演決定は、わたしよりもどんなオタクよりも、緊張すると言いながらも、本人が一番喜んだのではないでしょうか。


残念ながら、わたしは再演に当選しませんでした。


どうやら返金対応した現場は、当選が取り消されることはなくそのまま行けたものとみなされているような気がしました(本当かどうかは知りませんが)。

こればっかりは運なので、再演も当選した方もおられると思います(うらやましい)。でも昨年と比べると、当然、当選座席数も減っているわけなので、昨年の当選者から落選者がでるのは仕方のないことです。ただ、昨年落選した方が当選したのを目にしたときは、さすがにすぐには受け入れられなかったのが正直な感想です。一般チケットにあんなに必死になったのは久しぶりでした。ま、取れなかったんですけどね。

当日チケットにかけるしかないか~と思った矢先に、緊急事態宣言がでて一部公演は中止となり、大阪公演は全部中止。幕がやっと上がったときの残りの公演数は、当初予定していた半分の公演数でした。

幕が上がった初日のカテコで涙をうっすらと浮かべていたらしいので、本当にできてよかったと。そう思いました。

中止もあったし、もしかしたら配信してくれるかも、なんて期待はしていたけれど、じっとなんかしていられなくて、グローブ座に必死の思いで要望を送りました。その要望のおかげなのか、そもそも最初からする予定だったのかはわからないけど、生配信でしかもアーカイブまで残していただけて、本当に幸せでした。


欲を言うなら、そりゃ、現場に行きたかった。誰だってそう思うでしょう。


これからたくさんの舞台をされていくだろうけど、初主演舞台は二度とやってこないから、画面越しでも見届けることができてうれしかったし、少しだけ、彼との出会いから今までのいろんなことを思い出しました(重)。



(※この先ネタバレ含みます。)




ミステリーなのか、コメディなのか。はたまた両方であるか。

ジャンル分けとしては難しい作品だ。

舞台、というものを最近見始めたぺーぺーの素人なので、長く語るつもりはありません。


タイトルをみて、『こんな感じかな?』など、いろんな想像をして、その作品を見始めることが基本だと思うので、それでいうなればこの舞台はわたしの思い描いていた照カミとは全く違った。

それをがっかりと思うのか、おもしろいと思うのか、なんてものは、人それぞれだろうし、様々な意見があるのは当然のことだろう。

個人的には全体を通して、続編の期待が高まった。それが舞台でもドラマでもなんでもいい。わたしのこのモヤモヤを晴らしてくれ!というのが一番の願いだ。


「めんどくせー!」が口癖な照くんは、思い描いていた「めんどくせー!」ではなかった。叫んでしまうタイプのめんどくさがり屋さんだった(小言タイプだと思っていた)。でも役とはいえど、知念さんもめんどくさがりみたいなとこあるからね。照くんに似てるとこはあるよ(笑)。


登場人物がたくさんいるので、パンフで相関図があるならありがたいと思った。何せまだ届いてないからねえ…。登場人物が把握できた今なら、もう少し作品に乗り込めるかもしれない。


完結的に言うと、照くんの兄に依頼されて当主となり命を狙われている娘を護衛すために村にきたが(照くん本人は知らなかったけど)、その村で死人がでたり、幽霊がでたりして、その謎を解いていくみたいな話。

15分の休憩をはさんで2時間45分の舞台であった。


その中でたくさんの謎を解いてきてくれたけど、まだ解かれていない謎がある。

・なぜ、養子の八菜が嘘を見破れるのか(特技らしい)。なぜ、本人が嘘をつくと眠ってしまうのか(突然眠ってしまう病気は本当にあるけど、なぜ嘘をつくときだけこの病気が発症する?)。
・謎の真実を話すか悩んでいた照くんに対する兄の言葉は、ピンクの公衆電話からかかってきたがその公衆電話は使い物にならないただの置物だと村の人に言われている(ここが一番のミステリーだし、そもそも公衆電話から電話かかってくるとかめちゃくちゃ怖い、ホラーかよ)。
・どこまで照くんの兄は知っていたのか。八菜の本当の母親を知っていたのか。

この謎は謎のままで終わってしまった。悲しい。パンフに何か書いてるかな。


・照くんの兄は、ミステリー小説家。10年前に取材でこの村に訪れており、おそらくその縁があって相談を受けたのだろう。その時の話も気になるよね。兄役は声の出演だけだったけど、もちろんこのまま風間くんで(おしい刑事を思い浮かべながら)(一生言うてる)。

・思ったよりオラオラしてる照様かっこよい。普段とのギャップに苦しんだ。

・お茶は飲めないけど、ホットカルピスなら飲んじゃう照くんかわいいよね。冷静に知念さん静岡出身なのにお茶飲めない設定なんだってちょっとじわったな(物語に関係ない)。

・謎にストレスで髪が伸びちゃう照くん、そのせいでかつらをたくさんかぶることになったけど、おかっぱ久しぶりにみれてうれしかったな。謎設定おもろ~。

・呪いの舞を踊る知念さん相変わらず美しいのなんの。トヨさんに「ありがと」っていう知念さんは照くんじゃないのよ、ただの知念さんなのよ。久しぶりにアクロする自担さすがにかっこよすぎて死ぬかと思った。今も繰り返し見てる。惚れ直すわ…。舞終わったあとの顔よ。顔。かっけえ。

・OPでフリーダンスをさせてくれて、アクロもさせてもらえる。知念さんへの期待みたいなものが目に見えてわかる。うれしい。やっぱりこういう、表現を形にする知念さんが一番好きだなあ。

・個人的に、なぜ照くんが兄の代わりに護衛にあたることになったのか。うーん、昨日から考えているのだけどさ、ただの設定だけなのかなあ(考察厨あるある)。

…舞台の感想はこんな感じ。



愛ある嘘は時に人を救う。真実や正義だけが正しいのか、そりゃ、正しいとは思うのだけどさ。それが100%の優しさなのかと言われたら時と場合による。だから照くんは(傷つけてしまうから)本当のことを話すか悩んだんだよねえ。照くんはぶっきらぼうだけど、不器用なだけで本当は優しい心の持ち主だよね。家族のひずみを直したいって言ってた八菜の言葉も忘れてなかったしね。この村の人たちもそうよね。みんな優しいよ。




役者の方々も、演出の方も、脚本の方も、みんな優しい。

こんなに大事にされていて、優しい空気感の中で座長させてもらえるなんて、本当に彼は幸せ者だよなあ。

最後のカテコの笑顔が全部物語ってるよね。

『ねぇ~~~~~~~~なんでにやにやしてるの~~~~~!!!』って地団駄踏みながら言う知念さんさすがに可愛すぎたよ。そんなのしてたら、まじであの空間とか配信みてたひとはみんな知念さんの虜になってたの間違いないよ。普段からそんなことしてるの?だから知念さんと関わった方みんな彼の虜になるの????ねえ???自覚ある???????



幕が上がるのに2年かかってしまったけど、その分カンパニーの方たちと親睦を深めたみたいだったし、少なからず生配信ではとても楽しそうに照くんを演じていたと思います。

超絶人見知りだし、常にメンバーと一緒にいることを知っていたので、外に一人出されてわたしも心配だったし(余計なお世話)、本人がいろんなところで不安だと言っていたので、最後のあのやりきったような、達成感のあるような顔を見たときは涙が止まりませんでした。

演じることは得意じゃないと本人が言うように、ダンスに比べたら自信はないのかもしれない。だけど、彼自身は演じることが嫌いなわけじゃないと思うのよね。たくさんの素敵なすごい役者さんに囲まれて、たくさん刺激を受けていて、この舞台は本当に楽しそうに見えたのよ。

でも、わたしは個人的な事情でほとんど彼の演技を目にしたことはなかった。それでも、みせこども、アポロンも金メダル男も彼の良さが出ていて本当に素晴らしかった(アポロンは最強)(個人的にはみせこどのビジュが過去一で好き)。今回の舞台もどこか彼らしさみたいなものを残しながら、でもはるかに演技は上手になっていて、今後の彼の役者人生も楽しみだな、って素直に思ったの。共演者の方もおっしゃっていたように、わたしもたくさんの舞台を経験してほしいと思ってます。新しい世界が開かれると思うので。この舞台での縁を大切にしてほしいですね。


稽古中の演者の方のお誕生日もお祝いし、開幕してからの生放送出演も、カンパニーの方も見ていらしたようで、ひじかたさんポーズしていたみたいだし、彼が心を許せるひとが増えてよかったなあって。まあ、見れないひともその時は多かったから、そのポーズに盛り上がれなくて、さみしかったのは事実だけどね(誰)。



兎にも角にも、お疲れさまでした!!と。

メンバーにたくさん、今まで以上に、甘やかしてもらってください(笑)。



普段グループを中心的に引っ張っていくタイプではないから、座長・主演という名前にプレッシャーを感じていたと思うけど、彼の人柄ですよね、人望ですよね、すべてがうまくいったのは。

続編(仮)を考えているそうなので、次はぜひ風間くんも出演していただいて。舞台でなくてもいいので。楽しみにしていたいと思います。









P.S.

演技やお顔はとても好きなのに、SNSの使い方が苦手なタイプの方がいらしたので(なぜかマウントに聞こえてしまう方っていませんか?)、いろいろとまた余計な心配をしているのですが、どうかこのザワザワしている感じが気のせいでありますようにと願っています。ぴえん。この感じ久しぶりでちょっと戸惑ってる。


知念さん以外の方もみなさん演技がお上手(当たり前)で、世界観にすっと入り込めた。やっぱり舞台は面白い。



あ、あと、ちゃんと最後までこれなかったひとや配信を見てるひとのことを忘れない貴方が好きです。そのままの変わらない貴方でいてください(重)。












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