車のライトはつけっぱなしでもいいらしい
たまに、昼間のドライブで車のライトをつけっぱなしで走っていることがある。うっかり点けたままなのだが、対向車に「ついたままだよ」と合図を送られることがある。そんな時は独り言で「すいませーん」と言いながら、ライトを消す。
3年前、スイス人が我が家に2ヶ月ほどホームステイをしていた。数週間経ったある日、日本の車のライトについて質問してきた。
「なんで日本人はライトをつけたり消したりするの?スイスだとエンジンをつけてから消すまでつけっぱなしよ。」
ほー、そうなのか。うっかり消し忘れることが多い自分にとっては好都合ではないか。国際社会が進めば、つけっぱなしの車が増えて自分のうっかりも見過ごされるのか。拡大解釈を広げながら自己肯定感を上げたのを思い出す。
車のドライブに関してもう一つ。日本だと車を停める際にバックでの駐車が一般的。しかし外国に行くと頭からつっこむ駐車が一般的だという。理由はバックで駐車した際に外壁や植えられた庭木に排気ガスが当たるからだという。ちなみに日本では駐車スペースが狭いため、後ろから入れた方が狭い面積で入れられるといった社会的事情で、後ろから駐車が多いのだとか。(どちらの駐車も諸説あり)
僕はこの話を聞いてからなるべく頭から駐車するようにしている。どちらも悪いとは思わないが、なるべく植物にはすくすく育って欲しいし、外壁や屋内に排気ガスが入らないほうが良いと思うからだ。
世の中にはたくさんの当たり前があって、当たり前ができないと注意したくなることもある。しかし周りを見渡せば、当たり前が通じる世の中は案外小さいな範囲なのかもしれない。そして知らない常識のほうが、自分の性に合っていることもある。
エアコンの温度、照明の明るさ、食べ物の安全性、スマートフォンとの付き合い方。
いろんな当たり前を疑って、みたことない世界に首を突っ込んで、受け入れながら、自分の居心地のよさを広げていけたらいいなと思う。
ちなみに、今のところ車のライトはつけたり消したりしたいなと思う。