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あまりにも体力がないので、数時間集中してなにかに取り組むと、一日の残りの時間はほとんど寝て過ごすような生活になってしまう。どう考えても効率が悪く、でもどうにもならない。

今学期に新しく履修することになった講義がとてもたのしく、最近は週に一回その授業を受けることを心のお守りのようにしている。他大学の授業を単位互換で履修する形なので、誰も知り合いがいないという寂しさはあるけれど、それ以上に、質の高い授業を受けている喜びが大きい。その授業のための復習や予習をしていると、なにか嫌なことがあっても忘れる、とまではいかないけれど、心の中のえぐられた部分が少しだけ元に戻るような感覚がある。

その授業の冒頭で先生がビヨンセの最新アルバムをおすすめしていたので家に帰ってから作業の合間に聴いてみた。ジャケット写真でビヨンセが馬に乗って正面を向いていることが、西洋美術で継承されてきた「鑑賞物としての女性」的なイメージを破壊するようなものである、ということがどうやら講義の内容と関わっていたみたいで、おもしろく思った。今回の講義で扱ったのは主に男性から女性への視線だったけれど、「見る」という行為が暴力性を孕むものであるということには、私自身も緊張感をもって向き合わなければならないと感じる。


もうすぐやってくるまとまった休みに向けて行きたい美術館や読みたい本のことを考えている。勉強から離れる日を1日だけ作ってそこまで遠くないところまで電車で展示を見に行き、疲れたらどこかお店に入って本を読んでのんびりしようかな、とか。あくまで予定なので気分じゃなかったら家でごろごろするコースに変更できる。もしうまくいったら、おいしいスイーツも食べたい。チーズケーキ、アップルパイ、プリン、バナナブレッドのなかのどれか一つでも食べられたら幸せだな。カフェで食べるのも、買ってきて家で食べるのもいい。







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