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数のヨミカタの事例2-2  【続報】~サッカーW杯アジア最終予選の記事を見て~

 サッカー日本代表のW杯カタール大会出場が決まりました。おめでとうございます!予選最終戦は、ベトナムと引き分けという、ファンにはもどかしい結果となりましたが、本戦では好成績を期待しています。

 さて、昨年の10月末に書いた記事の続報です。

 前回の記事を要約すると以下の通りです。
●昨年の10月までに予選4試合を終えた日本代表は、グループ4位に沈み、W杯出場が危機的状況と言わている
●一部のメディアでは、この成績を過去の予選と比較し、「絶望的」「厳しい苦境」などと評している
●2002年の日韓大会や2006年のドイツ大会のアジア予選と比較し、日本の予選敗退が決定的との主張もある

●これらの記事に対し、私は、前々回大会以前の予選は試合数が少なく、比較は意味がないと指摘
 ※今回と前回(2018年ロシア大会)の最終予選は5チーム(10試合)であったが、それ以前は8試合以下
●比較の際の条件が揃っているかを見る必要がある
 ⇒重要な、数のヨミカタの技術!
●特に、母数(試合数)が揃っていいないものを比較するのは初歩的な誤りで、知名度の高いメディアの記事としてはとても残念

 個人的には、数字の引用の誤りは、誤植とは異なり、重大な問題だと考えています。文章(記事)全体の論旨に影響を与えるからです。
 多くの方に、誤った数字の使い方を見分ける目(数のヨミカタの技術)を持って頂きたいと願っています。

 日本代表は、連勝を重ねてW杯出場を決めました。本当によかったです。本戦もしっかり応援したいと思います。
 代表のみなさん、頑張ってください! 

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