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グッドデザイン賞へ応募して気をつけたこと

こんにちは。
マネーフォワード クラウド経費のデザインを担当している大川です。
この度「マネーフォワード クラウドERP」がグッドデザイン賞を受賞しました。デザイナーなら一度は聞いたことのあるグッドデザイン賞。今回この賞の受賞が決まった瞬間はメンバー全員で喜び合いました(リモートじゃなかったらハイタッチしたかった...)

今回はマネーフォワード クラウドERPがグッドデザイン賞に応募するにあたって作成した作成物について、どんなことを考えながら作成をしていったのかを書いていこうと思います。今後グッドデザイン賞に応募する予定のある方々にとって少しでも参考になれば幸いです。


応募のきっかけ
マネーフォワード クラウドERPがグッドデザイン賞に応募したきっかけとしては、マネーフォワードが実施しているユーザー中心のプロダクトづくりのためのデザインプロセスを社外に発信できるということと、私たちのデザインの対する評価を知ることができるという点でした。

審査の大まかな流れ
・書類選考による一次審査
・現品審査による二次審査
・受賞発表

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一次審査

一次審査では、書類選考にてサービスの概要や強みを伝えると同時に、サービスのイメージ画像と利用シーンが伝わる動画を作成しました。

サービスイメージ画像
サービスのイメージ画像を考える際に、マネーフォワード クラウドERPならではのものにしたいと考えていました。
マネーフォワード クラウドERPは場所や時間を選ばず、いつどこからでもバックオフィスの業務を行うことができるので、オフィス感の強い写真ではなく自宅やカフェを想起できるイメージを作成しました。

スクリーンショット 2021-11-04 12.13.18

またマネーフォワード クラウドERPは複数のプロダクトを横断して利用するため、複数プロダクトを一枚のイメージ画像として見せる必要がありました。
考えたいくつかの案
・複数のプロダクトロゴを並べる
・PCに写し出された操作画面を複数並べる
・複数プロダクトのUIのみを並べる
・複数プロダクトを横断したユーザーの操作フローを可視化する
・...
マネーフォワード クラウドERPでは、プロダクトを横断して利用するユーザーに対して、共通した体験を提供できるようにUIの共通化を図ってます。このUIの共通化を図っていることが分かる案はどれかを考えた際、ERPプロダクトの実際のUIをそのまま並べる案が良さそうと考えこちらを作成しました。

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利用シーンが伝わる動画
動画については自分ではなく動画スキルの高いデザイナーに担当して頂きました。担当デザイナーに聞いた、動画を作成する際に気をつけた点。
・数ある機能の中から特に伝えたい機能や体験を考え、構成していった
・パソコンだけでなくスマホを使った機能も取り入れ、より利用シーンが伝わるようにした
・内容の詰め込み過ぎには注意し、1分以内にまとめた
・動画中の説明がどこを指しているのか迷わないように、寄りや引きを意識した

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二次審査

二次審査では作品毎に約1メートル四方のテーブルが用意されており、そのテーブル内で自分たちの作品をアピールするというものでした。
審査では審査員の方がテーブル上の作品を見て、審査を行っていきます。
この1メートル四方のテーブル内でどうアピールしていくかをメンバーとディスカッションをしながら最適解を探っていきました。


パネルがあまりにも大きすぎたり、小さすぎたりすると審査員の方にストレスを与えてしまうのではないか、音声を取り入れると隣と干渉してしまわないか、パソコンやスマホからプロダクトを操作してもらう場合は会場のネットワーク環境が心配では...などなど話合い進めながら決めていきました。
テーブルレイアウトを考える際に作成したサンプル画

スクリーンショット 2021-11-04 12.24.05

そして最終的に決まった制作物はこちら
・A2パネル
・プロダクト間の連携が伝わる操作動画(macbook 2台)
・ペルソナのプレート

A2パネルで訴求する内容としては、マネーフォワード クラウドERPの機能説明としてではなく、現状抱えている課題に対して僕たちがどういうプロセスを経てプロダクトを作成しているのか。導入することによって僕たちがユーザーに提供したい体験とはなにか。どんな世界を目指しているのかを主に記載していきました。

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操作動画
はじめは操作動画ではなく、審査員の方にプロダクトを操作して頂く想定でしたが、会場のネットワーク環境が安定しているのか事前に把握できないことから、macbookで操作動画を繰り返し再生する方法に変更していきました。
操作動画の中では、声優経験のあるメンバーにナレーションとして入ってもらい解説がより聞き取りやすいように考慮しながら作成して頂きました。


メンバーに聞いた審査会場の雰囲気
・ソフトウェアから日用品までと幅広く展示されていた
・各ジャンル毎に区分けされていたので隣のブースが競合だったりすることもあった
・マスクの展示が多かったりと今年っぽさを感じることもあった
・大型のパネルを一部くり抜いて、ディスプレイを設置している展示もあった
・説明パネルなどは一切置かず、テーブルの上に作品のみを置いているものもあった
・会場はわちゃわちゃしてそうなイメージだったが、実際はとても静かだった

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まとめ

今回グッドデザイン賞に応募するにあたって、選考資料の作成に携われたことはとても貴重な経験だったなと感じてます。いざ、自分たちのプロダクトを社外へアピールするにはどういう訴求内容がいいのかをメンバーとディスカッションして改めて自分たちが作っているプロダクトの強みを再確認することができました。
これからもマネーフォワード クラウドERPは、成長企業における新たなスタンダードを作り上げていくため、変化をおそれず進化をしつづけるERPとして前に進んでいきたいと考えています。


マネーフォワード クラウドでは共にプロダクトを進化させていく仲間を募集しております。少しでも気になった方、まずは気軽にカジュアル面談してみませんか?


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