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お笑い初期衝動

28.長期的視野


養成所でやった初めてのコントは、スベり倒した。

別に養成所にお客さんが入ってる訳ではないのだが。その場にいた養成所担当の木佐さん、同期の他の人達が、誰も笑わなかった。
指示してもいないコントを持ってきて、更にスベってるのだから、目も当てられない。

ただ、僕はさほど落ち込んだりはしなかった。

『26.出遅れという懸念』で、“失敗から経験値を得ていこう”と書いているが、これは決して形式的な言葉ではなく。僕は本心としてそう考えていた。

笑いの研究をしまくって、準備万端、自信満々で入ったのなら、ショックは大きかったかもしれない。
僕の場合は0から勉強する感覚で入ったため、むしろ経験値が増えたことをプラスに捉えていた。

失敗を失敗と気づき、その原因を分析し、改善していく。
その繰り返しで、長期的に見たら、初歩的な失敗は減っていく。というものであろう。
短期的な成果を上げることも大事だが、長期的な視野でコツコツ力をつけていくことも大事なのである。


「スベってたよね~」という周囲の揶揄する目線にとかく惑わされがちだが。

若者は、まだ始まったばかりである。



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