見出し画像

お笑い初期衝動

53.理想を求めすぎてはいけない

僕が書いた漫才台本で、田中三球と試しにネタ合わせをやってみた。

が、1回合わせた時点で、「田中三球とやるなら、こういう漫才は無理だな」とすぐにわかった。

当時の、僕の理想の漫才の形はこうだった。
僕が暗めのボケをやって、相方は明るく前に出れる、大きな声でつっこめる人。
要するに僕は、ダウンタウンの漫才を理想としていたのだ。
相方には、浜田さん的な人が最適だと。

しかし、田中三球という芸人は。
以前にも述べた通り、ネタ見せのときに緊張して声や手が震えるような人で、喋りに関して安定感はない。
また、陰と陽でいうならば、完全に陰のタイプの芸人で、むしろ浜田さんとは真逆であった。

う~ん。

自分の理想の漫才を追い求めると、永久にこのコンビはおもしろくならないな…。

理想は一旦横に置いといて、田中三球とやる上で、活路を見出だせる方向を探らないといけない。

そんなふうに頭を切りかえようと思った。



ここをポチッとすると、ボクをサポートできるんだって。 うっふん。