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お笑い初期衝動

115.ピンでやりたいという嘘


「俺はピンでやるわ」と、田中三球からのコンビ再結成の誘いを断った僕だったが。

実を言うと。
この時点では、僕はピン芸人として活動していく気はあまりなかった

は?お前は何をわけのわからないことを言ってるんだ!?と読者は思うかもしれない。
「ピンでやる」と田中三球に言ったんじゃないのかと。

ここで、僕の考え、本音をひとまず整理しておこう。

まず、僕がコンビ再結成を断った理由は、あくまで田中三球と距離をおくためだったのです。

田中三球からの影響を受けすぎないような環境下でお笑いに取り組むべき、そう考えたからです。
(※お笑い初期衝動|奥山ツンヂ|note で詳しく述べている通り)

とはいえ、僕も一応大人である。
「君とはしばらく距離をおきたい」と本人にストレートに告げるのは、相手を無駄に傷つけるってもの。

じゃあ、僕の考えを一から長々と説明すればいいかというと。
いや、そんな断り前提の長い話など、わざわざ聞きたくもないだろうしな…。

そう直感的に思った僕は、とっさに、「ピンでやるわ」と答えたのです。



「ピンでやるから」というのは、あくまで人としての配慮、建前上の断り文句であり。
当時、"ピン芸人"という形態には、実は全くと言っていいほど興味がなかった。

では、この頃の僕は、今後どういうふうに芸人活動をしていきたいと思い描いていたか。

僕の本当の本当の本心は、ズバリこうだった。

理想の相方を探して、新コンビを結成したい。





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