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お笑い初期衝動

『お笑い初期衝動』というタイトルなのに、すっかり貧乏話に寄ってしまい、お笑いの話はどこいったんだ!?という感じになってきたんで(^o^;)

話を本筋に戻しましょう。



4.消えぬ思い

僕は「お笑い芸人になりたい」という思いを内に秘め、しかし言い出せないまま、大学を卒業し、就職してサラリーマンになった。

就職するとき、こう思った。

サラリーマンやってるうちに、ひょっとしたら、お笑いへの思いは消えていくかもしれない。
そうなったら、そのままサラリーマンをやればいいのかもしれないと。

しかし、そうはならなかった。
むしろお笑いへの思いは日に日に強くなるばかり。

このまま何の興味も湧かないこの仕事を一生やっていくのか!?
人生の長い時間を、ぬけがらのように過ごしていくのか!?

大葛藤の末、僕は就職して1年経たないうちにサラリーマンをやめることを決意した。


5.罪悪感

ようやく決意したのか、といった感じだが。
しかしサラリーマンをやめる際にも、まだ僕は「お笑い芸人をやりたい」を言い出せないでいた。

そもそもこの就職は、かなりの倍率であるところを、実質親のコネを利用して突破し、実現したものであった。

それを1年も経たないうちに、「以前からお笑い芸人やりたいと思ってたんでやめます」では、人事に対しても申し訳ないと感じていた。
また、就職後に仲良くなった同僚達に対しても、この仕事にあたかも興味があるかのようなフリをして過ごしてきた、という罪悪感も大いにあった。

要は、今までだましてゴメンナサイ。という気持ちである。

そういった事情で、「お笑い芸人をやりたいから」は最後まで言い出せず、別の、なんだかよくわからない理由をつけてやめた。

「裏切り者と思われたかなぁ」

そんな心苦しい気持ちはあったが、長い人生のほんの1ページ。
時が経てばきっと、あんなこともあったなぁという程度のことになる。

そう自分に言い聞かせて、早速次の1ページに進むことにした。



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