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お笑い初期衝動

26.出遅れという懸念

養成所には基本的に週1回、ネタ見せをするのに通うことになるという。
最初の2回だけは、通常のネタ見せではなく、下記のようにやるようにも指示された。

「コントや漫才ではなく、最近こんなことがあったとか、ごく簡単なエピソードを話しなさい。コンビを組んで入ってきた人も、最初の2回は1人でやるように。」

なるほど。
いよいよ来週から力量が問われることとなるのか。


しかし。僕には下記①②③の懸念材料があった。

①大学卒業、半年のサラリーマンを経てからのスタートであるため、他の同期よりも、年齢的にはやや出遅れている。
②当時の若手芸人の番組もあまり見ていなかったので、お笑いの研究という点でもかなり出遅れてる。
③関西人は文化祭等で人前でネタをやった経験がある人も多いが、僕は一度もない。

つまり、ただでさえお笑いを始めるタイミングが遅めなのに、更に研究も経験も、他の同期より明らかに劣っているのだ。

僕は思った。

同期の他の人達よりも急いで、お笑いの勉強をしていかないといけない。
倍のスピードで成長するために、他の人達よりも真剣に学ぶ姿勢をもとう。
同じ教科書・参考書を与えられても、人それぞれ学力が上がるスピードは違うのだから、お笑いだって真剣味や分析力によっては、早いスピードで成長できるかもしれない。

急いで。でも悲観はせず、前向きに。
恥を恐れず。最初は大いに失敗しながら、失敗からも経験値を得ていこう。



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