お笑い初期衝動
3.中学入学時の貧乏エピソード
「奥山家は貧乏」は単なる親の洗脳ではなく、実際のところ、本当に貧乏だったと思う。
貧乏エピソードは言い出したらきりがないのだが、貧乏を痛感した出来事をもう1つだけあげておこう。
あれは僕が中学に入学するとき。
制服、かばん、教科書など、入学時には必然的に買わないといけないものがたくさん出てくるわけだが。
僕は、リコーダーを買ってもらえませんでした。
リコーダー。またの名をたてぶえ。
リコーダーは学校指定のものを使わないといけないのに、買ってもらえないってどういうこと?音楽の時間どうするの?って感じですよね。
答えは簡単です。
兄のおさがりのリコーダーを使わされました。
兄が3つ上なんで、僕が入学するタイミングで、兄が卒業なんですね。
それで、兄が3年間使った、兄のだ液たっぷりの中古リコーダーを譲り受けることになったのです。
こんな気持ちの悪いことはない。
勿論、このおさがりに僕は反対しました。
しかし、母が断固として譲りません。
「たてぶえあるのに、買うのもったいないやろ!!お兄ちゃんのつばが汚ない?そんなもん熱湯かければ消毒できるやろ!!!」
母が烈火のごとく怒鳴ってくるので、もう僕が折れるしかありませんでした。
リコーダーって、たかだか2,3千円のものですよね。
それすら買ってもらえず、兄のだ液まみれのリコーダーを使わされる。これは、本当に屈辱でした。
貧乏な家では、例えばこんな悲劇が起きるのです。
義務教育で最低限必要なものは、学校から無料で支給される。
というふうには、ならんものだろうか。。
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