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お笑い初期衝動

49.田中三球のダム決壊

同期に、田中三球(読み方:タナカサンキュー)という男がいた。

田中三球とも、ネタ見せの後によく話す間柄で。
彼は川田(ドルバッキーのときの僕の相方)に対し、なんだか怒りの感情があるようだった。

それでも一応、僕が川田とコンビを組んでる間は、僕の前で相方の悪口を言うのはまずいかもと思って、そこは抑えていたのだが。
ドルバッキーを解散した途端、もう遠慮はいらないと判断したのだろう。
田中三球は、僕の前でも、川田の悪口をどんどん口にするようになった。

それは、まるでダムが決壊したかのごとく。
川田の悪口なら朝まで喋れる、ぐらいの熱量だった。

こんなふうに書くと、田中三球が嫌な奴に聞こえるかもしれないが。
これには、田中三球にも言い分があり。

川田が、田中三球に対し、彼の自尊心を傷つけるような言葉を口にしたことが、そもそもの原因だったのだ。



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