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お笑い初期衝動

30.ライバル達のお手並み拝見

このところ、僕のお笑い論めいた話が中心になってましたが。
場面を養成所に戻しましょう。

「ごく簡単なエピソードを話すように」という指示だったのに、なぜか僕はコントを作っていってしまい、大失敗した。

では、他の同期の人達はどうだったか。

他のみんなは、指示通りの簡単なエピソードトークをもってきていました。
ま、そりゃあそうですよね。

みんなのエピソードトークをじっくり見る。
勉強という気持ちが半分、お手並み拝見という気持ちが半分。といったところだ。

緊張しまくって声が震えている者。

尻上がりにテンションが上がっていく者。

面白さ度外視で、エピソードを忠実に説明する者。


実に様々であった。

見ていて、意外に感じたのは。
養成所というところは、“ケタ違いに面白い人ばかりが集まるところ”というイメージだったが、実際には決してそうでもなかったことだ。
即戦力級の腕のある人は、同期に1人もいなかった。

まだ芸歴のない人達の集まりは、そういうものなのだろうか。
いや、NSC(吉本の養成所)ならば、もっとたくさんの強者がいたに違いない。
松竹と吉本と、果たしてどちらの環境がいいのか、僕にはよくわからないところだが。。

同期は、最初のライバルである。
同期の面々のエピソードトークを見て、お笑いの研究を何もせずに入った僕でも、頑張れば、このライバル達と対等に戦えるんじゃないか。
そんな気がした。

天才ぶりを見せつけられて早々と降参するマインドになるよりは、負けまいという気持ちを維持できていいかもしれない。

僕は、そうプラスに捉えた。



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