見出し画像

お笑い初期衝動

35.夏休み明けのような

筋肉少女帯のPVを見た余韻が残る中。
「もうこれはこの辺にして、ネタの話し合いをしよう。」と川田が言った。

しかし、冷静に考えると。
川田は僕とコンビを組むためのエサとして、「筋肉少女帯のPVを見れるよ」という特典をちらつかせ、そこに僕が安直にとびついたわけで。

エサをあっという間に食べ終え。ここからはネタの話し合い。
そうなると途端に、川田とのコンビ結成は大丈夫なのだろうか…と我が進路を不安視する気持ちが出てきた。

川田とは筋肉少女帯好きという共通項はあるとはいえ。好きな笑いがちかい訳では決してないだろうことは、彼と会話する中で、うっすら気づいていたのだ。

うーむ…。

いや、ネガティブに考えてもしょうがない!

もう川田とのコンビを結成したのだ。
やるからには、できる限りいい方向にやっていくしかない!

夏休み明けの最初の登校のような、なんともいえない億劫さに襲われかけたが。
僕は改めて気をひきしめ、ネタの話し合いに入ることにした。



ここをポチッとすると、ボクをサポートできるんだって。 うっふん。