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お笑い初期衝動

127.ブルーハーツのインタビュー


伝説のロックバンド、ザ・ブルーハーツが1995年に解散。
その際、ボーカルの甲本ヒロトさんが音楽雑誌のインタビューで、バンドが煮詰まり始めたときの気持ちをこう語っていた。(※あくまで僕の記憶です)

「ブルーハーツがだんだん、バンド結成当初の頃のように盛り上がれなくなってきて。でも最初はその原因がわからなくて。『なんでだろう。もしかして俺が悪いのかな?』と思ったりもしたけど、わからなかった。」

そして後年。
ザ・ハイロウズで活動を始めてから、ブルーハーツを振り返り、ヒロトさんはこう語っている。

「バンドを続けるには、ある程度の演奏技術が必要。それがあのメンバーでは出せないから解散した。」



ここで、勝手な解釈で僕の話とリンクさせてしまうが。

ブルーハーツの「盛り上がれない原因が最初はわからなかった」という、この感覚。
これって、僕・代走みつくに・田中三球のトリオが、ネタ合わせでうまくいかなかったときの感覚に似てるような気がしてて。

もしもブルーハーツの演奏が1人だけ突出して下手くそだったら、それが目立つから、うまくいかない原因はむしろわかりやすいのではないかと思う。
でも実際は、1人ではなく複数名の演奏力が足りなかったから、原因がぼやけて当初ピンとこなかったのかなと。

僕達トリオも然りで。
3人とも漫才の技術が足りないから、最初は誰の何が悪いのかがよくわからなかった。そういうことだったんじゃないかと思う。

突然ブルーハーツの話を引用して恐縮だったが。
ブルーハーツがインタビューで語っていたあの話はこういうことかと、当時、妙に納得したことを覚えている。




あと、甲本ヒロトさんの名言に、こんな言葉もある。

「人生で必要なことは、ロックが全部教えてくれた。」

ロックンローラーである甲本ヒロトさんの口からかつて語られた言葉が、漫才をやる際に、僕の学びのヒントになったわけで。

それを考えると。
「ロックが教えてくれる」というのは、あながち大袈裟な表現ではなく、本当にそうなのかもしれないなぁと。
なんだかそんなふうに思えてならない。




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