少し不思議な話(飲み屋のお姉さんから聞いた話)

こんにちは奥山さんと言います。
友人に連れて行って貰った、高級そうな飲み屋のお姉さんから聞いた話。
お姉さんを仮にA子さんとします。
A子さんは、高校生位まで視える人だと言いました。
どんなものが、どんなふうに視えていたか尋ねると、「うすらぼんやりとした人」が視えていたと言います。
他に何かありませんでしたと尋ねるとこんな話をしてくれました。
昔、A子さんのお母さんには、今度A子さんにも合わせたいと約束までしていた、大変仲が良く、親友と呼べるC子さんと言う女性が居ました。
そんな矢先、A子さんも、お母さんも詳しくは分からないそうですが、何かあったのでしょう、C子さんは自死してしましました。
お通夜、お葬式の案内がA子さんのお母さん宛てにも来たのですがあまりのショックと、親友の死に顔なんて見たくないと言う気持ちで、どちらにも行かないとA子さんのお母さんは決めていたそうです。
その真夜中の事、枕元に置いたA子さんのお母さんの携帯電話が鳴りました。
深夜の電話に訝しみながら表示されている電話番号を見ると、亡くなったC子さんの携帯電話の番号と名前が表示されています。
えっ?と思い電話に出ても無音ですぐに切れ、すぐ折り返ししても呼びっぱなしとなります。
この事をA子さんに話したA子さんのお母さんは、自分を納得させる為か、
「きっと押収した携帯電話を使って警察が私に電話したんだ。」
と言いましたが、そもそも警察が緊急性もないのに深夜に電話して来る訳もなく、C子さんが会いたがっているんだからお葬式いった方が良い、とA子さんから促されたお母さんはお葬式に参列したそうです。
お母さんがお葬式に参列してくれて内心A子さんはホットしました。
何故なら、お母さんが参列しなければ、もしかして、次は自分の携帯が鳴る番では?と思っていたからです。

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