見出し画像

地域と選書 Vol.4 日高市



日高市とは

日高市は、都心にアクセスしやすい立地でありながら、関東百名山の日和田山や500万本といわれる日本一の曼珠沙華の群生(圧巻!)があり、自然が豊かで見所が多い地域です。また、ちょっと贅沢なオリジナルブランドポークが食べられる豚のテーマパーク(?!)「サイボク」があり、同施設内では天然温泉やアスレチックなどが楽しめます。




■ 「 Cafe Sorte 」 店主 / 菅野 佐代子さん

青梅市生まれ。カナダ在住中バリスタとしてコーヒーと関わるうちに焙煎に興味を持ち、帰国後日高市で小さな蔵と巡り逢う。その蔵を焙煎所&カフェスペースとして再生し、少量ずつの丁寧な焙煎に向き合いつつ、そこから広がる繋がりを願う日々。
Cafe Sorte HP  http://www.cafesorte.com/
 

『 大河の一滴 』五木 寛之

仏教思想や著者の体験を通して得た人生論を綴った一冊。夢を追いかけている頃この本に出逢い、物事の捉え方の幅を広く深く変えるヒントを得たことで心が軽くなった記憶があります。人生で何かに行き詰まった時、この本がそっと手を差し伸べてくれるはず。

--------------------------------------------------------------------------------------

『 REHEARSAL STORY 』 文/谷口 有佳・絵/日下 明

あるアパートの住人達の物語を綴った短編集。何気ない日々は新たな人生へのリハーサル。そんな自分の人生をドラマチックに捉えてみたり、読んだ後の余韻を愉しめる一冊。また、日下さん(トロンボーン)と谷口さん(ピアノ)のユニット「repair」の音色と共にストーリーを追うのも、より想像が膨らみお薦め。

--------------------------------------------------------------------------------------

『 デザインのデザイン 』 原 研哉

「時代を前へと進めることが必ずしも進化ではなく、ものの見方や感じ方は無数にあり、多角的な視点を持つことで発見があり新たな未来が見える」という、デザインだけに限らない大切なメッセージを受け取った一冊。時代のニーズに対応してきたデザインの変遷等、洗練された文章にも惹き込まれます。



■ 一級建築士 / 田中 明裕さん

日高生まれ、日高育ち。埼玉各所で空家、空き店舗のリノベーションを行っている。株式会社coto代表、株式会社ちゃぶだい共同代表、株式会社80%、株式会社CAWAZ
coto.inc HP http://coto-inc.net/ 


『 ゆっくり、いそげ 』/影山知明

東京の中央線・西国分寺駅にあるカフェ「胡桃堂喫茶店」の運営を通して、これからの社会、経済の形がどうあるべきかを考えるきっかけになる本です。「経済を目的にすると、人が手段になる」そうならない為にはどうすればよいか。顔の見える関係性、価格だけじゃないモノの価値、作り手の思い等々、僕らが “ちゃぶだいguesthouse,cafe&bar” で行っている様々な試みと共感します。某総理大臣のいう“新しい資本主義”とは違う、金銭的な価値だけでないヒトやコトが介在する価値を交換する資本主義が広がる社会になればと思います。

--------------------------------------------------------------------------------------

『 渋谷系狂騒曲 街角から生まれたオルタナティヴ・カルチャー 』/音楽ナタリー

“渋谷系”と言われる1990年代の音楽シーンのムーブメントを多角的に掘り下げた書籍です。スマートフォンも音楽サブスクサービスもない無い時代。街やストリートから音楽が発信されていた最後の時代なのかもしれません。新しい音楽を知る為に自ら足を運んで渋谷のレコード店へ行き、試聴機のヘッドフォンでニヤニヤしながら音楽を聴く、自分の青春時代を思い出せる個人的なオススメ本です。




■ 「CAWAZ base」代表 / 北川 大樹さん

高校卒業後バックパッカーとして40か国以上を旅する。途上国支援NGO、国内NPO支援団体、IT企業、VC、教育事業等を経験し、現職に至る。
CAWAZ base  HP  https://www.cawaz.co.jp/ 


『 ルドルフとイッパイアッテナ 』 文/斉藤 洋 ・ 絵/杉浦 範茂

こちらは子どもの頃に母に読んでもらった児童文学。心の機微、言葉にしたくないニュアンス。優しさとは切ないもの、子ども心にそんなことを教えてくれた猫たちの物語です。

--------------------------------------------------------------------------------------

『 クレヨンしんちゃん 』 臼井儀人

日本一の5歳児、僕の永遠の憧れ。子供に読ませたい漫画No.1。映画『大人帝国の逆襲』はNo.1アニメ映画です。

--------------------------------------------------------------------------------------

『 草枕 』 /夏目漱石

「智ちに働けば角かどが立つ。情じょうに棹さおさせば流される。意地を通とおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高こうじると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟さとった時、詩が生れて、画えが出来る」。桃源郷を探し放浪していた僕は当時20代、冒頭のこの文は、漱石から僕だけに当てられた言葉のプレゼント。日本語は難しくて全体の半分もわからなかったけど、リズミカルで気品ある漱石の語感は大好き。