真っ白なキャンバス monthly gig report November-2022 (5周年ライブ編)


ここ最近の白キャンは…


このnoteは現場のリアルを伝えることに重きを置いてるから、建前的でない事も書かなきゃいけない。
最近の白キャンは正直言って随分虚しい感じだった。オタクから言うとモチベが無くなるって感じ。思いつくだけでも議論を呼ぶ話題が多くて、例えば5周年ワンマン直前の合宿について。1万字の作文を書かせる必要はあるのか/自分と向き合わせるといって過去を掘り返し人前で丸裸にされるべきなのか/提出するメンバーしないメンバー/手売りチケットの是非 etc・・・
こんなのはオタクが気にすることではないけれど、TDCの最大キャパ3000人、センターステージ作ったりテラス席潰すから実質2000人、そのうちの700枚を手売りしなきゃ行けないって、つまり…と邪推してしまう。
合宿以外にもサロンの運営変更だったり、新曲だったり、最近の白キャンはむず痒く、オタクにとっては(僕にとっては)不満が募る事が多かった。

東京ドームシティーホール

んで、当日。
僕は斜め構えなので「どうせワンマンライブの延長でしょw」的な態度で現地に向かった。4周年のコンセプトライブ、3周年のストイックな全曲ライブ、そこまでは見るたびに大きくなる会場でワンマンをやることだけで大きな意味があった。無理やり埋めた東京ドームシティーホールでの5周年ワンマンは何のためにやるのか、何がこのライブのテーマなのか、見出せないまま会場に向かった。
秋晴れ(原宿)の空気は気持ちよくて。
大規模なライブって全国各地からファンが集まって、会場周辺には人がたくさんいてお祭りみたいな雰囲気だった。おまいつに囲まれたいつものライブとは違って、地方に住んでいた頃のアイドルオタクキッズだった僕が憧れてた景色があった。メンバーカラーの服を着たり、グッズTを着てる人がたくさんいて、グッズの交換したり、それまでTwitterの中にしか存在してなかったオタク友達とのエンカウントを楽しんでいる人達。途方もないくらい並んでる特典会(←すんごく嬉しかった)
ほとんど全てのライブが都内で行われる(地下)アイドルオタクにとって東京近郊に住む事は必要条件で、地方で憧れ続けた僕はやっとその安住の地を手に入れた。行こうと思えば全てのライブに行ける環境にいて、1週間に1回は当たり前のようにライブに行き、当たり前のように推しメンに会える、日常と化してしまった中で、本当のライブの楽しみ・アイドルの楽しみを忘れてしまっていたらしい。「ライブ会場に行ってオタク友達に会う、大好きなアイドルのライブを観れる、推しメンが今日も可愛い。」ライブの楽しみ嬉しさってそれ以上でも以下でも無いでしょ。って東京ドームシティーホールと5周年ワンマンってシチュエーションが分からせてくれた。俺は毎回のライブを楽しめていたのか自信が無くなった。

アイデンティティスタート

腑に落ちないままお気持ち表明して退会したサロンは最高の席を用意してくれていた。Sチケ最前のアリーナ8列目は、7列目が撤去されていて跳び放題振りコピし放題。月額3k払ってきた甲斐はあった(嫌味ではなく)。
カウントダウンからのSEで紗幕に映像が流れてて、「はいはい、紗幕が落ちてメンバー出てくるパターンね。」と思ったらどこからともなくセンターステージにメンバーが出てきててアイデンティティスタート。何回でも言うけどSEからのアイデンティティスタートこそが本質なんだよ(腕組み)。
事前に公開されていた白黒の新衣装ではなくて、白白のアシンメトリーでメンバーカラーが入った新衣装で出てきた。これも何回でも言うけど三浦のメンバーカラーは赤じゃなくてグレーだって言ってんだろ😡解釈なんだよ解釈❗️一生言い続けるからな❗️

第1ブロック
アイデンティティ
闘う
メンションガール
ポイポイパッ
共に描く

メンションガールとポイポイパッを連続でやるのは面白いね。この二つは系統が一緒で作家陣も一緒。こういう音だけで勝負するバズり狙った曲作るならいつもとは違うメンツで作るのも手だと思うんだけどなぁ。「TikTokでバズる曲」できたら嬉しいなぁ…。
一気にここで「多幸感」「幸せ空間」の雰囲気をライブ会場に作ってきた。今回のライブのテーマは「希望、挫折、驚嘆、絶望、感謝」の「感謝」なんだよな。
繰り返しになるけど本当に多幸感が会場に満ち満ちていて、いい意味で地上アイドルのライブ。「いい…☺️」ってみんながなっちゃうようなライブの雰囲気をここで作ってきた。

第2ブロック
ルーザーガール
パーサヴィア
ダンスインザライン
SHOUT

ロックパートキタキタ。パーサヴィアだいすき!一時期出てたアイコイノートとかいうアイドルソングの音ゲーで、実装されてるのがパーサヴィアと桜色カメラロール?とかだけで死ぬほどパーサヴィアやり込んだから遺伝子に刻まれてしまったこの曲。「真っ白なキャンバス未来地図」の歌詞のところの8の字書く振り付け、好きですね〜。
ここら辺からかなりメンバーのバチバチゲージも上がってきて、もうダンスがキレるわキレるわ。すごいっすね、マジ。
ダンスインザラインとSHOUTの連射ね。これも凄いよね、畳み掛けてきてるよね。オタク殺しに来てんのかよ。

麦田、お前それだよそれ

第3ブロック
レイ
はぷはぷ
オバセン
わたばけ
世界犯

第3ブロックの最初、ダンサーが出てきて、軽率に「お、これはわたばけですな」と思いきや麦ちゃんがダンサーの中に一人で現れ、バチバチのソロダンスを披露する。これ!これ!これぇ!!かっけぇんだよ。
今回のライブ見ながら一番思った感情は「かっけぇ!」なんだよ。
今回のライブマイベストソングのWhatever,happens,happens.
レイからの繋ぎがイカつ過ぎるだろ!この小手先でなく力でねじ伏せるような繋ぎ。音圧も強くて良し。もともと好きな曲なんだけど、うちの推しメン三浦菜々子がカッケェのなんの。まじで"ロック"してんだよね。ダンスなんか「腕もげるでその加速度…😓」ってくらいギュインギュイン、歌も曲に合わせて語尾の感じ変えてて"ロック"やってんなって感じ。カッコ良すぎる。
共創アルバム以来、個人的には白キャンの強みだと思っているロック系が全然追加されないから寂しい。
そしてここでも同じ雰囲気の曲2連披露になってるね。わたばけとサプライズ新曲の「世界犯」。こういう曲って白キャンにしか歌えない。他のアイドルこんな曲やってんの見た事ないもん。わたばけも世界犯もイメージ暗いんだけどやっぱりどこか希望があって。世界犯は歌詞重めだけど曲調と振り付けで中和されてていい具合になってる。
ここまでブロック間に挟まれてた意味深長げな映像は世界犯のものだったってこともここで分かる。
あとちなみに、衣装も白黒新衣装に転換。

この世界で勝ちたい

第4ブロック(ラストブロック)
キャンディタフト
全身全霊
はぴはぴ
パードリ

最後で戻してきたね、このライブのテーマを。幸せ空間できてるできてる。
今回のライブ通して、後ろのモニターに流れる映像が素晴らしかったんだけど、注目すべきは全身全霊。
MVが流れてるだけかと思いきや、河口湖や4周年なんか、過去の色々なライブの同一場面の映像が流れてた。まるで過去の彼女達が一緒に歌っているかのような錯覚に陥る。分かりやすい例え、歴代仮面ライダーが全員集合して戦うみたいなアツさ。
ハピハピでスモーク入ってるシャボン玉飛ぶ演出ガチで良かった。ガチでこれ。解釈一致。シャボン玉弾けるとスモークだけ残るんだよね。儚ね(はかね)〜!
本編の締めくくりはいつもの「PART-TIME-DREAMER」。いつも思うけどこれ最後やるのせこいじゃん!
「この世界で勝ちたい一人では無理だな」
「この世界君となら行けそうな気がする」
このライブでこの曲歌われたらついて行きたくなるのが人間ってものよ。
正直このnoteの冒頭にもあるように、最近の白キャンには物足りなさを感じていて目標にしている幕張でのライブは本当に現実になるのか疑問符が立ち込めていた。最近YouTube見てたらでんぱ組.incが2017年に幕張でライブしてたときの映像がおすすめに出てきて。それ見たら規模感ヤバいんだよ。俺が本当の意味で知ってるアイドルってでんぱ組と白キャンしか無いんだけど、2017年のでんぱ組ってマジで規模感ヤバかった。古参もおまいつも新参も今まで獲得したファン全員引き連れてるみたいな?やっと俺は幕張がどれだけ巨大なハードルか理解した訳。日本国民なら名前ぐらいは聞いたことあるぐらいにならないといけない。
そんなのを見たって事もあって、かなり白キャンのこれからに不安を抱えながら見たライブだった訳ですよ。でもさ、あのライブ見せられたらそんな不安どっか飛んでって、「白キャンこれ行くとこまで行くんちゃうか?」と誰しも感じたと思う。あのライブできるんだったらまだまだ伸びるよ。
一番信用していてあげなきゃ行けないオタクである自分が白キャンを信用していなかったことを本当に心の底から恥じた。
険しい道のりではあると思うが、2024年の幕張ライブが実現するように僕は応援したいと思いを固めさせられるライブ。ついて行かせてほしい。

アンコール

パードリで建前上最後の曲となりメンバーははけていく。本気でまだ聴きたくてアンコールする時と予定調和的にアンコールするときってあるじゃないですか。今回は完全に前者。会場の熱は冷めやらず、残り何を聴かせてくれるのだろうかとソワソワしつつ手拍子をする。
声が出せたらな。オタクの口上聞きたかったけどな。

アンコール
今踏み出せ夏
桜色カメラロール
自由帳

夏ね。夏ね。やりがちだよね。夏で肩組むのが味わいだけど真剣なオタク多くないと肩組んでくれないじゃないですか。さすがはワンマン、多幸感に包まれて一体感の出た両脇のオタクは僕の肩をガッチリと掴んでくれた。ありがとう😭僕はみんなと一緒に肩組んで「たとえばこの歌をみんな忘れちゃっても、いつか誰も歌わなくなっても」ができて本当に幸せです。僕は死ぬまで忘れません。僕が死ぬまではこの世に存在し続けます白キャンの曲😭葬式で白キャンの曲流すように遺言書いときます😭

菜々子、お前それだよそれ

自由帳やる前にね、忘れちゃダメですよ小野ちゃん。大事なスピーチ。なんかえまちゃんのスピーチ良かったですよね。この子いつからこんなにアイドルになったんだろって。人と違う味を持ってるのは前から知ってたけど、その、人と違うのベクトルがアイドルの方向と合ってきたというか、適当言ってますけど。えまち化ける気がしました。
推しメンのスピーチの話していい?まじで。いいスピーチすぎるんだけど。いいよねそろそろ、これ今日の本題。別に長い言葉じゃなかったんだけど、僕はあれを聞けただけで凄い嬉しくて。私は普段、思ってることの半分以上伝えられてないと思うけど、今日は言うって言ってくれて。ここまず感動ポイントね。いつもだったら、思ってることの半分以上伝えられてません。でそのあと続かないし教えてくれないんだけど、今日は言うってその明言がいつになく心強く感じられた。それで続く言葉は

いつもステージに立たせてくれて、私に生きがいを与えてくれて、居場所を与えてくれて、ありがとうございます。
白キャンはみんなの居場所になれたらいいなって思いながら活動しているので、もしみなさんの中に今、白キャンがみんなの居場所になってるよって方がいたら、そんな方達に。
私の今日からの残りのアイドル人生全部懸けて、
みなさんの居場所を守っていくので、私たちのことを信じてこれからもついてきてください

三浦菜々子,2022

こんなに詰まりに詰まった言葉人生で初めて聞いたよ。俺、三浦菜々子推せて幸せだわ。これ言うの相当覚悟必要だっただろうな。この言葉が聞ければこれ以上もう何もいらないでしょ。これ以上求めないでしょ。やっぱり彼女が僕の最後の推しメン。ななちゃんが白キャンでアイドルは最後って言うなら、俺も残りのオタク人生全部懸けて三浦菜々子を推したいと強く思わせてくれた。
暇を持て余してクソnote読んでるお前❗️🫵知ってるか?アイドルってめちゃくちゃアツいんだよ!アイドルはストーリーなんだよ!俺たちオタクが青春と給料の数割をかけるくらいじゃ足りないくらいの価値があるんだ。昔の人はよく言ったものよ「推しは推せる時に推せ」。俺は推すよ今、この瞬間。
夢(ゆめ)見せてくれんだよ、アイドルは。普通の高校行って、大学で上京して、メーカー行くみたいな平凡な人生送ってる奴らに人生の煌めき見せてくれんだよ。
俺はもう信じるよ、このライブで信じていい、信じるための裏付けを見せてくれたから。
初めて響いた、アイドルの「信じてついてきてください」。

replicaやっとらんやん。

せっかくいい雰囲気になったのに一つ言っていい?replicaやっとらんやん。replica知らないとか言ってる奴いるぅ〜?いねぇよなぁ?卍。
まず説明すると共創アルバムで追加されたreplicaって曲があって、俺はめちゃくちゃ好きなんですけど青木勇人(プロデューサー)が「この曲対バンで使いづらいんすよね〜」とか言って干しに干し散らかし、披露回数はまさかの1回。当時は撮影禁止期間だったためライブ映像も残ってない。メンバーも振り付け覚えてない。挙句の果てに「そんな曲あったっけ〜?」って始末。存在証明はアルバムとオタクの記憶だけ。オイ、replicaは素晴らしい曲だろうが。
俺が共創アルバムを聴いて最初にキタキタキタキタとなった曲はreplicaなんだよ。この曲が長年やられてないことはよく話題に上がっていて、オタクも「replicaまだ?」って圧力は結構かけてる節があった。青木勇人も「さすがにそろそろやらなきゃっすよね〜」的発言をしてたので、やるなら曲数できるワンマン、すなわち5周年ワンマンでやるだろうというのが大方の予想であった。しかし!replicaは5周年で披露されませんでした…。。。なんで?マジでなんで。
ライブ翌日の特典会で「なんでreplicaやってないん?」と推しメンに言ったら「青木さんに聞いてください😅」と言われました。それはそう。replicaはやるべきです、青木さん。完全封印できませんよ、揉み消させません。みんなでreplicaの再生数増やしてライブでやらせよう↓

総評

終わったから言えるけど、正直期待しないで行ったライブ。に、理解(わ)からせられた。あんなにいいライブ見せられたらもはや言葉はいらない、議論は存在し得ない。本当に推しメンは比喩でなく「輝いてた」し、これほどにライブ中「かっけぇー」と声出た(声出し厳禁🙅‍♂️)のも初めて。「いいライブだった」これが総意であると思う。
どうでもいいんですけど僕映画とか小説とかライブとか人の創造物で泣けないんですけど、酒飲むと涙腺弱くなるんですよ、推しメンのスピーチ思い出しながらまねきケチャの「あたしの残り全部あげる」聴いたら電車でダバダバ泣いてしまいました。現場からは以上です。

今北産業

萎えてた
予想を裏切るいいライブだった
推しメンのスピーチ素晴らしすぎ

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