ムクドリ男 解説
こんにちは。鎌田です。
2021/04/13の独白をお届けします。
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書くネタがない。
もう13日連続でnoteを更新しているが、流石に書くことがなくなってきた。
それだけ生活が安定してきたという意味では喜ばしいのだけど。しかし困った。
困ったので、今回は過去に書いた記事を振り返る回にしようと思います。
この記事。本当は公開してから数日後に解説記事も書こうと思っていたのに、なんか面倒になって放ったらかしていた。ちょうどいい機会なのでこれを振り返るとしよう。
何がしたかったのか
本文にも書いてあるけど、「何も全部執筆しなくたって、書きたいところだけ書いて楽しむだけでもいいんじゃない?」という発想で書いてみた。
で、「よ〜し、どんな場面を書こうかな〜?」と考えた時に思いついたのが
章の始めに名言が引用されてるやつ、なんかいいよな…
という浅い発想だった。
ということで、とにかく章の始めに名言を埋め込む!と目標を掲げて執筆スタート。
そしてついでに、せっかくならこれ等の名言にもっと役割を持たせたいな…と考えた。
冒頭に出てくる名言には、本来「物語の内容を一言で表す」という役割があるんだろうけど、別にそんな重厚な話を書くつもりはない。
なので、何か別の役割を考える必要がある。
そこで考えたのが、
「この名言は、実は作中の登場人物に聴こえている幻聴だった」というオチだ。
章ごとに提示される名言は「断続的に流れ込んでくる」という点で幻聴みたいなものな気がする。(幻聴聞いたこともないのに適当なのと言うのもよくないけど)
最初はちゃんと名言だったのが、徐々におかしな文章になっていく。
ゆっくりと不調になっていく幻聴の不気味さが、読み手にも伝わるんじゃないだろうか。
そんなことを思い、幻聴案を採用。
後は、どんな風におかしくなっていくかを考えるだけだ。それで一応形になる。
幻聴かぁ…うーん…
そうだなぁ…
…
TwitterのTLが頭に流れてきたらめっちゃ嫌だろうな…
私の語彙の浅瀬にTwitterがあったため、こんな発想に至ってしまった。
ということで「Twitterのやり過ぎで、存在しないツイートが勝手に聞こえてくる患者」というテーマに決定。
無秩序な意見がRTとかで勝手に流れ込んでくるTLは、幻聴に近いかもしれない。
ここまでくるとただのこじつけだけど、まあいいやと思い確定とした。
作中に出てくる名言、もとい幻聴は全部で4つ。
① 「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」(ルソー)
幻聴の中で唯一実在する名言。まあ最初なのでとりあえず普通のやつにした。
Twitterやってる人が好きそうな名言だと思う。偏見がすごい。
② 「人が空想できる全ての出来事は、起こりうる現実である」(ウィリー・ガロン)
これは実在しない名言だけど、ONE PIECEで架空の名言として登場した言葉なのでもはや実在する名言と言ってもいいかもしれない。
(空島編の最初にガレオン船が降ってくるところのシーンに出てきたやつです)
ちなみにこの名言は元ネタがあるらしい。
元ネタの方を起用してもよかったけど、より朧げにしたかったのでこちらを採用した。
③ 「見えている世界が狭い人ほど愚かな者はいない。やはり何よりも大切なのは教養だ」(ブラックシャイン)
これは完全オリジナルの名言(幻聴)。
名前の通り、自身をブラック社員と卑下してウケてる人をイメージして作った。
5000人ぐらいフォロワーがいるイメージ。
大体3桁いかないぐらいのいいねがついている。
台詞だけ見ると名言っぽいけど、なんか変な感じを演出したかった。
④ 「フォロー&RTでプレミアムスイーツが当たるチャンス!詳しくは特設サイトへ!」(イーヨマート公式)
これはもう思いっきりTwitterに寄せている。
RTした方から抽選で○○プレゼント!ってツイート、TL汚染度がかなり高いと思うので是非入れたかったのだ。別にいいと思うけど。
最後にタイトルを決める。
「○○男」ってタイトルなんか良いよな…とこれまた浅い発想から「ムクドリ男」とした。
騒ぎ立てるイメージとTwitterに合ってるし、悪くないタイトルだと思ってる。
ということで拙作「ムクドリ男」の振り返りでした。
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本日の独白は以上となります。
それではまた次回。
ご清覧ありがとうございました🧑🦰
ここに文章を書くことで誰かがサポートしてくれるなんて、そんな都合の良い話あるわけないよな…いやまさかそんな…ねぇ?