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またひとつ地元の自慢が増えた

学生時代の友人が県外から遊びに来てくれた。

これまで他にも遊びに来てくれた友人はいたが、この友人との徳島観光はなんだかとっても楽しかった。

「どこか行きたいところあったら言ってね!連れて行くから!」
どの友人にも投げかけてきた言葉。

ほとんどの友人は特に何もないとか、探してないとか、ひどかったのは香川にうどん食べに行きたいと言われたこと。だったら勝手に香川行けよ。

今回の友人は違った。友人が行きたいと言ったのは日曜市だった。

恥ずかしながら私はその存在を全く知らなかった。

長い時間過ごしてきた実家から車で10分程度の場所で、20年以上前から毎週開かれているらしい。

ここ数年で徳島の意外な観光スポットやイベントはかなり知っていたつもりだったが、まだまだ知らないことがたくさんあるなと思った。


日曜市はたまらなく楽しかった。

農産品から加工食品、骨董品、包丁、日用品、アダルティな古雑誌など、とにかく色々なものが売られていた。

私たちが特に目当てにしていたのは農産品だったが、ありえないくらい安い。レタス3玉が100円で売られていた。友人は新玉ねぎ4玉を100円で買っていた。

日曜市といえば、お隣の高知県に旅行した際にあちらの日曜市に行った。「高知 観光」と検索すればまず外れなくオススメされるくらい、高知観光の名物になっている。

その時も結構な規模感と人出に驚いたが、今回地元の日曜市はそれ以上の規模だった。圧巻だった。知らず知らずひっそりとこんなイベントが毎週開催されていることに本当に驚いた。

でも、高知の日曜市との違いは、若い人が少ないこと。ほとんどが地元の年配層か家族層で、観光客らしき人はいないように思えた。

なんだかなぁ。

徳島はプロモーションが下手なのか?どうしてこんなに面白い催事が観光の定番に入ってこないのだろう。

きっとそれは、地元のことをよく知りもしないで、進学や就職で県外に出た人たちが行うネガティブキャンペーンのせいだろう。私ももれなくそのうちのひとりだった。

地元の人間がもっと地元の魅力に気がついて、それぞれの土地で地元の広告塔になれば良いのに。なぜ開口一番「何もないよ」と言ってしまうのだろう。

地元を元気にしたいという思いもそもそもかなり薄い県民性だと感じている。

「しゃーないでえ(仕方ないじゃん)」これも徳島の人の口癖だ。

しゃーないと言ってしまったら、もうそれ以上は望めない。結局は地域を作るのは地域住民であって、ひとりひとりの意識というのは、集団の意識になり、それが地域を作っていくのに。

地元の人がもっと地元を好きになるにはどうすれば良いのか。

まずは知ること、楽しもうとすることがスタートだと思う。


私は今回、友人のおかげでまたひとつ、地元の魅力を発見することができた。日曜市以外の観光も、友人はとっても楽しんでくれて、徳島っていいところだなって、素直に思えた。

今の私なら胸を張って言える。徳島はとってもいいところだ。

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