才能がない

「なんであんなに簡単にできるのだろう」
私は1976年に発売された初期型PCであるApple1を使っているようだ。
私の周りには難しい論文を軽くよんで理解できる人がいる。彼らは複雑な理論や深い概念を素早く頭に入れることができる。問題に直面したら、どうしたよいのか瞬時に判断できる。私は、このような才能がある人をみるとうらやましくなる。彼らは、私が何時間もかけて理解しようとしている論文をあっという間に読み解いてしまう。彼らの読解力は驚異的で、複雑な概念や理論を簡単に理解し、それを他人にも理解させることができる。また、問題解決能力においても、才能ある人々は群を抜いている。彼らは、問題に直面した際、迷いや不安を感じることなく、最適な解決策を瞬時に見つけることができる。判断力と洞察力は、困難な状況でも冷静さを保ち、効率的に問題を解決するための道を指し示す。このような能力は、多くの人々にとって非常に価値のあるものであるので、うらやましく思う。そして彼らの自信、問題に立ち向かう姿勢、そして人々を引き付けるカリスマに対しても感じる。困難な状況についても落ち着きを保ち、周囲の人々を安心させ、導くことができる。
 
そんな現実を見ると、自分の生い立ちを恨むことがある。豊かな才能や富を持って生まれてくる人々とすでに違う。人のせいにしないとやりきれないと感じることもある。昔を振り返ると、私の上には常に超えられない能力が高い人たちがいたことに気づく。中学時代より、成績や運動でトップに立つことは一度もなかった。勝ちたいと努力をしても、彼らのように恵まれた才能を持ち合わせていなかったため、彼らを上回ることはできなかった。
 
私の日常は、挑戦の毎日だ。才能がある人々をうらやましいと感じる一方で、私にとってそのような能力が身についていないことも理解している。才能がある人ならば、無理なくこなすことも準備に時間がかかる。彼らのような才能があればと思うことが何度もある。才能ある人々を見て、自分自身の能力の限界を感じることがある。
能力ある人より多くの時間をかけて、目の前の課題に対処しなければならない。この過程は困難そのものだ。例えば、明日に控えたプレゼンテーションの準備で、先方が納得するような資料を作成することが私にとっては一大事です。彼らにとって軽々と超える小山が、私にとっては高く、険しいエベレスト登山のように感じる。
 
この山をどうやって越えて行こう。夜職場で残業していても、いまだ山頂どころか、途中の山小屋にもたどり着いていない。到底答えなどはまったく見えて来ない。このまま明日が来なければ良いのにと思うこともある。これらの私が直面する困難は、越えがたい障害のように見える。時に圧倒的であり、一見すると乗り越えることが不可能に思える。このような状況に直面したとき、私は自分自身を鼓舞し、一歩一歩前進することに集中する。目の前の困難がいかに大きくても、それを乗り越えるために必要なステップを踏み出し続けることが大切だ。
 
これらの経験は、実際は自己成長のための恵みであることを学んだ。これらの困難を経験することで、私は自分自身の限界を知ることができる。単なる技能や知識の限界だけでない。精神的、感情的な耐久力の限界を知ることができる。その限界を認識することで、自己の成長と発展の余地を見つけ育てることができる。これらの困難を乗り越えることで、自分自身の限界を超え、新たな能力を開発していける。私は、続ける努力と負けない精神を通して、自分の能力を拡大していくことができる。そして知らない領域へ進むという勇気を得ている。これらは、自分の可能性を信じて、未来に向けて前進する力を得ている。そして、答えに到達できたときは、この上なく嬉しいのだ。長いトンネルの向こうに光がみえ、光に少しずつ近づき、暗闇トンネルから抜け出す。そこは光に満ち溢れた世界だ。難なく超えることができる人たちにとっては感じることがない感覚だと思われる。
 
そして、これらの挑戦を通して私の忍耐力を高め、困難に立ち向かう精神力を養うことができている。日々の試練は、私に自分自身と向き合う時間を与え、自己の限界を理解し、それを超えるための力をつけさせてくれます。もちろん、時には挑戦の大きさに圧倒され、自分の限界を感じ、落胆することもある。しかし、それはまた、自分自身をよりよく理解し、強化するための貴重な機会でもある。難しい困難な状況に直面したとき、以前の私ならあきらめることもあった。少しずつ強く、成長している今では、それを負けないという精神力で乗り越えることができるようになった。これは、ビジネスで単に成功達成すること以上の意味を持つ。
 
私生活においても、わたしを成熟させ、人間としての資質を高めている。この経験は、単に個人的な達成にとどまらず、周囲の人々にも良い影響を与え、社会に役立つことにつながっていきたい。自己成長は一朝一夕に達成されるものではない。一歩一歩着実に進むことで、人間としての資質を高め、充実した人生になることを信じている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?