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肉を切らせて骨を断たせず

自分のコミュニケーションの取り方を振り返ると

あえてつけいる隙を見せることで、
イジられやすいキャラを演じる節がある。

中学時代からそうだが、上下関係が厳しい場にいても後輩と仲良くしていることが多かった。

ポジショントークが苦手で、
圧力があるなと感じてしまうと少し引いてしまう。

自分がイジられるような雰囲気を作れば相手も気兼ねなく話せるし、
自分もその方が楽だ。
そうやって出来るだけフラットな関係性を作ることを心がけてきた。

初めて会う人にも、まずは自虐的に入る。
彼女がいないことや、アイドル好きすぎる...みたいな少し誇張したエピソードトーク。

自分を卑下することによって、同じ境遇で苦しんでいる人も卑下しているように感じることもある。
アイドルが好きなことを自虐的にネタにして笑いをとるが、別にアイドル好きなことが恥ずべきことだなんてこれっぽっちも思っていない。
これでいいのかなと思う部分もあるが、コミュニケーションを円滑にするためやむを得ず。良い塩梅が難しい。

そんなこんなでやってきたわけなので、とっつきやすく、イジりやすいみたいなキャラを確立してきたわけだが、
イジることのできるキャラを演じることで、もっと深い部分の感情を守っているのではと感じることが時折ある。

普段から大っぴらに自己開示することで、
自分の深い部分、傷つきやすい部分が逆に隠れる。

カツオはお調子ものだが、お調子者の範疇を越えることはない。
皆そう思い込んでしまっていたが、実は深い部分に邪心があって...
という、サザエさん二次創作が思い浮かんだが、多分ない。


この前実家に帰ると、弟と幼馴染がお酒を飲んでいた。
かなり酔っており、せっかくなので一緒に参加したのだが、
弟がガールズバーに行った時の話をしていた。

弟は中高と無愛想で斜に構えたような性格で、自分の話をあまりしようとしなかったが、知らない間に変わっていくもんだなと思う。
弟と俗っぽいような会話をしたことをあまりなかったので、
新鮮で嬉しい気持ちになった一方、自分がなんだか虚しくなった。


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