電車の中のセールスマン
旅をしていると、歩道やバスや電車、時には信号待ちの車の中にまで、モノを売りに来る人を見かけます。
飲み物や食べ物、雑貨や筆記用具など種類は様々。
とはいえ、元々ニーズがあるかも分からない人に売りにいくわけですから、なかなか成功できるわけでもありません。
そんな中、確実に商品を買わせて意気揚々と去っていく人が稀にいます。
今まで数回ほど見たのですが、毎回誰かしら商品を購入していました。
彼らはどうやって商品を購入してもらったのか。
初めて見たのはエジプトの地下鉄内。
カゴに文房具を入れたモノ売りがやってきます。電車内で文房具。ニーズも捉えずらく、これは難易度が高い気がします。
いつも通り「文房具いりませんか〜」って言って(多分)、そのまま車両通過するんだろうなぁと思っていると、
僕の膝に文房具のセットを置いていきました。
え?
って思いながらも観察していると、彼は車両内の全員に文房具セットを配布。
数秒後にいるかどうか確かめながら回収していきました。
向かいの座席にいる人は購入。他にも車両内に2名購入している方が。
技ありでした。
よくあるモノ売りの(商品名を言って売りに来るだけ)の場合、多くの人は見向きもせず断ります。
今回のケースでは、商品を先に渡していまし。回収までの時間、買うかどうかに関わらず、ほとんどの人が商品を眺めていました。
似た売り方を他にも見ましたが、皆同じような行動を取りました。
貰った人としては、買うかどうかの判断を迫られるわけです。購入した彼らの大半は、商品を渡されない限り買わなかったんじゃないかと思います。
その商品を知る環境にあるかどうか。
モノの売り買いに限った話でなく、似たようなことが普段生きていてもよくある気がします。
全く興味もなかったのに、たまたま誘われて/たまたまする機会があって、ある物事にハマったり。
裏返すと、そういった環境に置かれない限り、知ることはなかった、ハマることはなかった。そう思うと少し怖い心持ちすらします。
常にアンテナを張って、知らないものを知ることができるような状況を増やしていきたいなぁと思う次第です。
モノ売りの話から考えが右往左往しちゃいましたが以上です!!笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?