バナナ
毎週聴いているラジオに「企画書はラブレター」というコーナーがある。
リスナーが色々な企画を考えて、パーソナリティにぶつけるコーナー。
パーソナリティは元々テレビ東京で勤めていたテレビプロデューサーの佐久間宣之さん。
毎週新しいテーマが発表され、いつも何通かメールを送るようにしているが、一向に読まれることはない。
これは良い企画ができた。と思っても、数段上質な企画が他のリスナーから投稿される。
もっと自由な発想を持ちたいと思う。
良くも悪くも型にハマったアイデアしか思い浮かばない。
型にハマらない発想ってどうやったら浮かぶんだろうと考えていると、
小学生時代、隣のマンションに住んでいたS君のことを思い出した。
S君は隣のマンションに住んでいる1個上の男の子。
自分が住んでいるマンションも合わせて小学生が10人ほどおり、
学年分け隔てなくよく一緒に遊んでいた。
そんな彼の夏休みの自由研究が印象的だった。
彼が取り組んだのはバナナの自由研究。
バナナがどのように変化していくのかを観察するといった内容。
方法は至ってシンプル。
机の上に買ってきたバナナを置き、毎日数分眺めて書き写す。
うろ覚えだが、このような内容だった。
どうやら食べ頃のバナナを買ったらしい。
バナナの研究だったのに、自分の感想が入っていて笑ってしまう。
あと20分も見続けた根性が素晴らしい。
バナナよりも、自分の体の観察になっているような気もする。
ついにバナナに変化が現れてきた。
おおよそこういった内容で終わった。そりゃまずくなるわ。
今思い出してもツッコミどころ満載で面白い。
小学生の自由研究展とか開催してくれないかなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?