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やっぱりギター

ギターのあの魅惑の音はなんなんだろうね
人ぞれぞれだけどさ

ギターは幕末の黒船とともに日本にやってきた
ペリーが当時アメリカで流行っていた
「ミンストレル・ショー」
が好きだったために、乗組員の水兵に結成させて余興として楽しんでいたらしい
それを幕府の役人を招いたい時に披露したというのがアメリカルーツミュージックと日本人の初めての接触ということだろう

同時にバンジョーやマンドリンなども持ち込まれたわけだが、のちの日本で初めに主流になったのはマンドリンだった
どうもギターは当時の人たちには馴染まなかったようだ

曲のレパートリーがフォスターとかそんなのばっかりだったからというのもあるのかもしれないけれど、たぶん、江戸時代からの流れで三味線、小唄とかそういう節回しに対してマンドリンの方が馴染んだんだろうね

明治期は、日本における西洋音楽の黎明期なわけで、山田耕筰や滝廉太郎とか教科書に出てくる人たちが続々と現れるんだけど
まだまだ一般市民において西洋音楽が浸透していたわけではない

「和音って何よ?」ってな感じだったろうね
そうなるとギターはまだまだよくわからないよね

いまだにポップスで桜の時期に出る曲に日本音階的なのが使われてるの聴くとわかるように
我々日本人は、音よりも言葉や節回しを聴いているのだよ

だからどうってこともないけど
今や音楽の代表とも言えるギターでさえ、初めは受け入れてもらうまでに時間がかかったという点に僕は着目したいのだ
いつの時代も新しくてキャッチーなものにはみんな飛びつくけど、自分の許容範囲超えているとすぐさま拒否反応起こす

自分がわからないとう無知に対して知的好奇心は湧いてこないのかね?
まぁ、かくいう僕も音楽に関わること以外については、びっくりするほどに無頓着だけどね

文化の始まりなんざ金持ちや政治家が威光を示すためのもので、どの国でもまずは金持ちが率先してやらねばイッパンピーポーには権利すら与えられないのが現状
もちろん絶対ではないけれど

どこか金持ちやら政治家に利用されるようなものというのは「品格」という名の約束事がたくさんある
それは共通認識されるもので、なんというかビジネスマンの名刺交換的な知っていないと非常識みたいな扱いを受ける

いまだにクラシックにおけるイメージはそれによるものだろう
ピアノやってる子は金持ち、演奏会には正装で
みたいな

でも、一般市民の手に落ちれば
世界を変えるほどにものすごい威力を発揮する
まぁ、それはいい

元々、ペルシャ、トルコあたりで生まれたウードという楽器がシルクロードで生き別れ、西へ向かって新天地を得たのがリュートとギター
はたまた、中国を経由して日本で楽しくやってたのが琵琶

先祖は同じなのに、こんなにも違うなんて、、
人間も一緒か
人間だけでなく楽器も育つところは重要らしい
人間によって育てられるからな

長い長い時間をかけて愛想笑いを振りまきながら世界を制したのがギターってものらしい

したたかなやつだ
でも愛おしくてしかたないぜ
かわいいやつよのぉ

DTMをはじめとするコンピュータ音楽が人を飲み込んでいっている
でも、自分の声のように感情を吐き出すことの出来る楽器はギターしかないような気がしてるんだ
だから、ギターが完成形なんだぜ
全くもって個人的な意見だけど(笑)

あー、ギターうまくなりたい
練習しよ

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