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八つ墓村(横溝正史)をよんで 2024.1.5

こんばんは!2024年最初に読んだ本は、横溝正史さんの『八つ墓村』です。

私は今お菓子を食べています。にしてもグミおいしい・・と思いながらこの記事を書いています。

心に残った文↓

だいたい人間というものは、あまり激しい境遇の変化を好まぬものだ。いや、好まぬというよりも臆病になるのだ。ましてや私の場合のように、未来を待っているものがなんであるか、想像さえできぬ場合、いっそう臆病になるのは当然だろう。できるならばこのままそうっと放っておいてもらいたいというような気がするのも無理はなかろう。

八つ墓村

人間というものは、ひとと対座しているときは、なかなか腹の底にあるものを顔色に現わさぬものだが、だれもいないと思ったとき、日ごろ、腹の底にたたんであるものが、ひょいと顔に出るものである。

八つ墓村

感想↓
横溝正史さんの小説は数多く読んだことはないが、悪魔が来りて笛を吹くよりも読みやすくて面白い作品だった。
また、おどろおどろしい描写がとても想像しやすくて読んでいるだけで身の毛がよだつような。
彼の作品は親近での恋愛であったり現実世界ではタブーとされるものをテーマに描いていることが印象的であったが、この作品は同じ村に暮らす2つの一族たちが互いに憎しみ合っていたりと思ったら関連し合っていたり。
とにかく狭い村の中で起きた事件にしては壮大で、過去まで遡るほどの人間の憎悪がテーマだ。
もっと冒頭部分をしっかり読み込んだうえで再読したい一冊だと感じた。


あしたはやすみだ!
おやすみなさい。
ももこ。


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