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菅原神社の梅園で梅の花を見てきました。

 昨日3月9日鈴鹿市で国分の天神さんと親しまれている菅原神社に行って、梅見をしてきました。そろそろ終わり頃で紅梅の色が褪せかけていましたが、まだまだきれいな梅の花を咲かせていました。花見というと桜ですが、梅もなかなかよいものです。ほのかな梅の香がただよい、気持ちを和ませてくれました。

 令和の出展となった『万葉集』にある大伴旅人が行った梅花の宴の歌会でも周知の通り、万葉の時代には梅見の方が桜見よりも一般的立ったのに、どうして桜見の方がメジャーになったのでしょうか。

 桜の方が木が大きくて、見映えがするし、一斉に散るので花の時期が短く、木の間隔が広いので木下で酒宴を催せるとか、いろいろ花を見る人にとって都合がいいことがあったのでしょう。

 梅は木がおおむね小さくて、花の下で酒宴というわけにもいかず、すぐに散らないので、一斉に花見という気分にはならないのかもしれません。それに酒宴をするにはまだまだ寒い時期に咲くということも桜に負けた原因かみしれません。

 梅の花も桜に負けずいいところがたくさんあるのにね。まずは、紅白桃と色が多様なところがいいでしょう。春早く咲くことも、宴をするには寒いかもしれないけれど、春の訪れをいち早く知らせてくれる花としても貴重です。実に関しては桜と甲乙つけがたいか。梅の実の方が一般的であるような気がします。ここでは実の勝負は不問とするかな。木の大きさが桜と比べて小さいのも良し悪しがあるかもしれません。梅も桜も春の花として、それぞれの役割があるのですね。どちらがいいと決めるものでもないのでしょう。

 私がわざわざ梅を見に行くという行動をするようになったのは、現役の時に伊豆の修善寺に教科旅行に行って、梅園を散策することがあって以来です。梅の名所が各所にあるのだということを知ってからは、梅園があるという知識を得ると、近くなら行ってみようと思うようになりました。

 近くは津市の結城神社。垂れ梅が有名です。規模は大きくありません。奈良県三重県境に月ヶ瀬という所がありここの梅も有名です。梅の実を取るのか、見学は無料だったように思います。有馬温泉に行く途中で大阪城公園の梅園にも行ったことがあります。ここは規模が大きくて見事でした。鈴鹿には鈴鹿の森という垂れ梅の名所があります。これは赤塚植物園が経営している梅園で素敵な梅を見ることができますが、入場料が必要です。菅原神社の梅は木が低く管理されていて、管理料を要求されますが、わずかです。あとは、北勢町になるのかな。藤原にも梅園があり、ここは敷地が広くてたくさんの梅を楽しめます。私が知っている梅の名所はこれくらいです。

 数え上げてみると桜に劣らずけっこう各所で梅を堪能することができるようです。そろそろ季節は桜に移るころとなりますが、梅の時期には梅の花を味わうのがよいでしょう。

通りゃんせ梅の香誘う迷い道

花も香も匂うがままに咲かしめよ菅原神社梅満つる園




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