音楽:2大ギターメーカー~伝統の「ギブソン」&革新の「フェンダー」(後編)

前回、ギターメーカーの主なシェアは「ギブソン」社と「フェンダー」社の2社で、この二つのギターを使っている音源をソレゾレご紹介させてもらいました。
今回は、この2つのメカニック的に異なる点と音にどのように影響するか、について書きたいと思います。
※マニアックな話になるのでご興味がございましたらmm

なぜ、このように音色が違うかというと、エレクトリック・ギターの弦の振動をキャッチするマイク(ピックアップ)が、フェンダー社のエレクトリック・ギターでは「シングルコイル」という弦の振動をキャッチした際の信号の出力が、比較的弱いものを使用していることが多いのに対し、ギブソン社は「ハムバッカー」という音をキャッチした際の信号の出力が強いものを使用していることが多い、ということに主に起因します(そういった装置を搭載する傾向がある、という話で、それぞれのメーカーでそれぞれのピックアップを使用しているモデルもあります)。

シングルコイルは出力が弱いので雑音が混ざってしまいハウリングしやすく、音色を歪ませると音が潰れてしまう、という傾向があります。しかし、その潰れた音色を武器にして表現しているギタリストもたくさんいます。
対して、ハムバッカーは出力が強いのでハウリングしにくく、音色を歪ませても音が潰れにくい、という傾向があります。

なので、フェンダーの方が繊細で線の細いキラキラとした切れ味が良い音像になりやすく、ギブソンは野太く力強い音像になりやすいです。
こういった特徴から、キラキラしたポップスはフェンダー、ガッツあるパワー系ロックはギブソンを使う傾向があると思います。
(ちなみに私が最も好きな音楽ジャンルの「ジャズ」はギブソンのほぼ独占場となっています)

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