音楽:全世界が震撼したツーピース・ロックバンド「ザ・ホワイト・ストライプス」

先日、ロックバンドの楽器編成の種類とその傾向、みたいなことを書きましたが、ロックバンドの基本的な楽器構成は「ドラムス」、「ベース」、「ギター」または「キーボード」もしくは両方、というのが主に見られる編成です。
ところが、そんな常識に対して「そんなの関係ねぇ!」とばかりに、
「ギター」+「ドラムス」
というツーピース編成で、全世界を震撼させたバンドがいました。
その名も
『ザ・ホワイト・ストライプス』
です。
ベースが居ないだけでも低音域が空いてしまうので、音の厚みが薄くなってしまうのですが、そこにきて、ドラムスの「メグ・ホワイト」のドラムス演奏の真価については賛否両論あったのですが、少なくとも「技術が高い」とは決して言えません。ところが、ギター&ヴォーカルの「ジャック・ホワイト」(兄弟ユニットという設定でしたが実は婚姻関係であったことが分かっています(現在は離婚))の、ロックの初期衝動を感じさせる「激情」とも言えるパッショナブルなギタープレイと「悪魔的」と言われるような独特な歌声と歌唱により、既成概念にとらわれない楽曲を世に送り出しました(ジャック・ホワイトはマルチ楽器奏者でもあるので曲によっては色々な楽器を弾いている場合もあるのですが)。
ということで、百聞は一見に如かず、実際に楽曲を聴いていただく方が、私が何を言っているかがわかると思いますので、彼らの楽曲をご紹介いたします。

●ザ・ホワイト・ストライプス - セブン・ネイション・アーミー(MV):

※この曲は非公式ながらあらゆるスポーツ(特にサッカー)のアンセムとして有名です(今年行われたWBCでも観客?選手?が歌っていたそうです)。サッカー世界大会ですがこんな感じ:


●ザ・ホワイト・ストライプス - デス・レター(LIVE):

※「ボトルネック奏法」という、音が連続的に高くなったり低くなったりする奏法をしていて、「ルーツ・ミュージック」と呼ばれるような古い「ブルース」などでよく見られる奏法なのですが、こんな歪んだ音で演奏しているのは、かなり珍しく、私も最初聴いたとき度肝を抜かれました!

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